ITママの Run Run Sapix (そして中学へ)

2021年中学受験のサピックス梅ブロック男子を応援する母のブログ

中学3年生の振り返り・後編

こちらのエントリーの続きです。

 

本エントリーでは、リアルライフやツイッタ等で聞かれた質問や、本ブログをお読みくださっている方々が疑問に思っていそうなことに答えます。

 

 

不登校をどうやって受け入れた?

当時のことを話すと「子供の気持ちを受けとめてあげてて偉い」とか「ママさん心の切り替えが早くてうらやましい」といった感想を頂きますが、ボーイ氏が学校に行かなくなった頃は私もイライラしていて家中がギスギスしていました。

 

ボーイ氏が、修学旅行に行きたくない・勉強が本当に嫌いなのだと言い出した頃が、ピークだったかな……

我が家は全員がゲーマーであり趣味に生きる者の集まりであり、基本的には仲良しなので、家族仲がギスギスするのは

 




正直限界と家族で一致し、妥協点を見いだして前に進むことにしました。

 

 

パパ氏曰く:

「バカな息子を、それでも愛そう……!」

 



ボーイ氏は、学校に行こうとすると吐き気や腹痛でどうしても家から出ることができない状況がしばしばありましたが、それ以外は特に身体的な問題もなくて家では割と元気に過ごしていました。

勉強は殆どしてないようですが本はよく読んでおり、あと、よく寝てました。中学受験の頃から割と夜は遅くまで起きていて朝は早めに起きる子だったので、この子はショートスリーパーなのかなと思っていたのですが、ここにきて突然すごくよく寝るようになったので、もしかしたら今まで結構無理をさせていたのかもと思います。

 

(親は) 不安にならない?

私も日本の中学校教育は一秒も受けてないですが別に不便はないので、半年くらい学校教育を受けなかったところで別に問題ないかな、と思ってます。

勉強をがんばって難関大学を卒業して一流企業に就職…… みたいな人生はママの望む平和な人生であって、ボーイ氏の望む人生ではないことも分かったので、ボーイ氏におかれましては自分の人生が嫌にならないように好きに生きてくれたら、私はそれで良いです。

 

 

ゲーミングPC を買ったことの影響では?

これも時々聞かれます。

中学2年生の頃に、割と高性能なゲーミング PC をボーイ氏に買い与えており、これが勉強時間の減少に影響したのではないかという話です:

中学2年生の振り返り - ITママの Run Run Sapix (そして中学へ)

 

実際、PC 購入後は PC で遊ぶ時間が増え、その分勉強と向き合う時間が減ったのは確かです。ただ、PC があったおかげで、彼のメンタルが平穏に保たれたとも思ってます。

ボーイ氏が学校に行かなくなった理由の一つは学校での友人関係のようですが、そんな中でもボーイ氏が割と強いメンタルを保っていたのも、PC ゲームや Discord で学校外の複数の友人とつながっていて、学校の外にも彼の居場所となるコミュニティがあったからだと思うんですよね。

PC がなくても、結局プレステとかスマホとか Youtube などで時間が浪費されるだけなので、だったら ConoHa のレンタルサーバでマイクラサーバに mod 入れて友人と遊ぶみたいな経験ができてよかったんじゃないかなと。ママも ubuntu の root がもらえてにっこり。

 

 

中学受験は無駄だったと思う?

この疑問、口にはしなくても、みんな思ってるんじゃないかなと思って書きました。

せっかく結構なお金をかけて(大学まで付属校の)私立に入ったのに…… と。

 

結論から言うと、全く無駄じゃなかったと思ってます

残念ながら付属高校には進学しなかったものの、受験して入学した中学はとても素晴らしいところで、少なくとも 2年半の間は親子ともに満足度の高い時間を過ごしました。公立の中学では得ることができない、価値のある時間と空間でした。

先生方は(ほぼほぼ)優れた方たちばかりだったし、授業以外のアクティビティや部活動も充実した内容でした。担任の先生にも恵まれて、ボーイ氏がとても尊敬する先生との出会いもありました。

 

何なら、中学受験の資産がなかったら高校受験も苦労したはずなので、全力で中学受験に挑み、この中学に入学したのは正解だったと思っています。

 

 

にゃちさん、体調は大丈夫?

 おかげさまで再発・転移もなく、元気です(*´Д`) 

 

 

高校はどうやって探した? 情報がなくない?

中高一貫に通っていると、学校は内部進学を前提とするため、外部の高校の情報って殆ど得られないですね(;´Д`)

私はこんな方法で高校を探しました。

  • 学校の先生に、付属高校に進学しなかった子たちの進学先を聞く
  • 家の近所の高校を探す
  • 通信制・単位制の高校を探す(いっぱい出てくる……)
  • N高・S高を検討する
  • 家庭教師のてんていにヘルプ (最終的にはてんていに教えてもらった学校に進学予定)

 

ブログはこの先どうするの?

通信制高校での生活などをゆるゆると書いていこうと思います。不登校で中高一貫からこぼれ落ちても楽しくやっていけるよ! という感じが見せられたらいいなと。

 

ボーイ氏が通っていた中学は、SNS に学校のことを書いてはいけないというルールがありましたのでこれまで本ブログではあまり中学のことに触れていませんでしたが、卒業したらもういいですよね。気が向いたらボーイ氏が通っていた中学のレビューも書いてみようかと思います。

乞うご期待。

中学受験への課金額を集計してみた

「中学受験の費用って、おいくらかかりました?」

そう聞かれたとき、そういえば中学受験にかかった費用をちゃんと集計していなかったということに気付きました。

だって、こわかったんですもん😂

スカウターが壊れちゃうかもしれないじゃん……

 

 

でも、もう数年前のことですし、そろそろ現実に向き合ってみようかなということで、集計してみました。スカウターも壊れないように強化しました。

 

 

データの抽出方法

 

うちの家計簿は Money Forward ME というサービスで10年以上管理しています。Money Forward のモバイルアプリを使用すると、1年単位で CSV 形式でデータがダウンロードできるので、これを使用しました。

ちなみに、ウェブだとなぜか1ヶ月単位でしかダウンロードできないんですよね。不便。

 

ということで、ひとまず 2017年から2021年の CSV ファイルをダウンロードして、コマンドラインで cat コマンドで 5つのファイルを結合し、その中から大項目が「教養・教育」となっているものだけを grep して抽出。これでヘッダ行をコピペしてきて、5年間分の教育費を記録した CSV ファイルを作りました。

こんな感じです。

エクセル職人の方だったら、このデータだけでソートしたり集計したり、何かうまいことできるのでしょうが、私は表計算ソフトの扱いがあまり得意じゃないので *1、この CSV ファイルをそのまま ChatGPT Plus の Advanced Data Analysis モードで読みこませて、集計してもらうことにしました。

 

 

ChatGPT (GPT4) とのやりとり

 

学年ごとの集計

 

まず、各学年で使った教育関連の費用をざっくり集計させてみました。この費用には、塾の費用や模試・テストなどの費用も含まれています。

 

プロンプト「これはうちの教育費のデータです。これを会計年度別に集計してください」

 

会計年度   金額(円)
---------------
2016   -75,924
2017   -396,712 ★ 3年生
2018   -820,388 ★ 4年生
2019   -1,028,547 ★ 5年生
2020   -1,811,434 ★ 6年生

 

はい。

中学受験を意識して栄光ゼミナールに通い出した 3年生(2017年度) から教育費が跳ね上がり、個別指導なども活用した受験学年の 6年生(2020年度) には驚きの額になっています(;´Д`) 

なお、この 6年生(2020年度)の教育費には、受験料は含まれていますが、入学金などは含まれていません。

 

トータルでおいくら万円?

 

プロンプト「2017年度以降、トータルでいくらかかりましたか?」

2017年度以降、トータルで 4,057,081円がかかりました。

 



 

こちらの記事↓で書いた基準でいうと、重課金ランクか……

sapi.hatenablog.com

 

 

月ごとの集計

次に、入塾した 3年生から6年生までの、月ごとの費用を集計してみます。

プロンプト「年度ごとに、月ごとにかかった費用を集計してください」

 

3年生 (栄光ゼミナール時代)

年月       金額(円)
---------------
2017-04  -22,936
2017-05  -22,896
2017-06  -32,724
2017-07  -31,536
2017-08  -20,088
2017-09  -16,200
2017-10  -25,596
2017-11  -30,348
2017-12  -22,020 ★ ここまでは2科目
2018-01  -50,544 ★ ここから4科目で費用が倍増
2018-02  -41,040
2018-03  -80,784 ★ これはたぶん春期講習費が含まれてる

3年生の頃は、まだ塾も国語と算数の 2科目だけだったので、毎月 2〜3万円だったんですね。それでも、他の習い事と比べると高い出費なので、最初は「高いな」って思った覚えがあります。

 

 

4年生

年月       金額(円)
---------------
2018-04      -129
2018-05  -84,780
2018-06  -94,424
2018-07 -174,912 ★ ここで多分サピの夏期講習
2018-08 -114,069  ★ サピに転塾手続きしたあたり
2018-10  -41,190
2018-11  -72,360
2018-12  -48,474
2019-01  -54,352
2019-02  -54,162
2019-03  -81,536

4年生になると塾も 4科目になるので費用が倍増。塾の費用だけで 4〜5万円くらいになります。季節講習の費用が入ると10万円を超える月も出てきます。

 

 

5年生

年月       金額(円)
---------------
2019-05  -51,600
2019-06  -53,892
2019-07 -106,920
2019-08  -51,300
2019-09  -64,981 ★ 東京個別を追加したあたり(1ヶ月で終了)
2019-10 -126,760 ★ プリバートを追加したあたり(1ヶ月で終了)
2019-11 -132,550 ★ 個別指導のてんていに通い始めたあたり
2019-12 -143,244
2020-01  -59,950
2020-02  -96,550
2020-03 -140,800

5年生の後半で個別指導を検討し始めたあたりから、費用が倍増しています。

 

6年生

年月       金額(円)
---------------
2020-04 -103,950
2020-05 -103,950
2020-06 -114,564
2020-07 -220,550 ★ これは夏期講習
2020-08 -176,660
2020-09 -334,400 ★ んん?
2020-10 -153,450
2020-11 -157,300
2020-12 -245,895 ★ 複数校の受験料の支払いを含む
2021-01 -115,275
2021-02  -85,440

 

6年生は個別指導を併用していたため、ほぼほぼ毎月二桁万円の出費でした。

ちなみに、この年はコロナ禍まっただ中で、ゴールデンウィークの GS 特訓がなかった(教材だけ配布となった)珍しい年なので、その分の費用はかかっていません。夏期講習以降は普通に費用がかかりました。

さて、受験学年の支払いのピークだったのは、6年生9月の 33万円のようです。これは一体なにごと?! というのを調べてみると…… 

 

プロンプト「2020年9月の出費を詳しく教えてください

2020年9月の出費の詳細は以下のとおりです:

- **日付**:2020年9月28日
- **内容**:サピックス
- **金額**:-334,400円

 

あぁぁ、これはおそらく、サピのお月謝にサンデーサピックス(SS) の支払いが重なったときですね。こちらの記事に記録を残してました↓

 

 

各塾や個別指導にいくら費やした?

 

プロンプト「全期間の我が家の教育費を、内容別に集計してください。

内容             金額(円)
--------------------------------
サピックス       -2,175,644
個別のてんてい   -725,180
栄光ゼミナール   -629,964
本命校 受験料    -61,375 (複数日程分)
プリバート       -48,600
第二志望 受験料  -33,785
第三志望 受験料  -23,682
朝日小学生新聞   -21,228
第四志望受験料   -20,514
東京個別指導学院 -12,431 
:
:

 

上記の他、模試の費用などが続きます。

うちはサピに入塾したのは4年生の夏からだったのですが、それでも 200万円を超える課金をしているようですね。

 

 

まとめと、お気持ち表明

 

イカガ デシタデ ショウカ。

トータル400万円という金額にどういう感情を抱くかは、人それぞれ。中学受験に全く興味がなかった人からするとびっくりする額でしょうし、サピにお子さんを通わせているご家庭からすると、「ちゃんと計算してないけどそれに近い金額は課金してるかも(てへぺろ)」という感じじゃないかと思います。

 

私も、予想はしてたけど、てへぺろ。

 

「中学って放っておいてもタダで入れるのに、なんでそんなにお金使うの?!」って思う方もいるかもしれませんが、大人が自分のお金でやってることなんだから、ロレックス買おうがエルパトしようが中学受験に課金しようが、外野がとやかく言うことではないのです。

 

この金額を金融商品にまわしてたら…… というのも、今だからこそ言えること。2017年〜2021年あたりって株価も大して上がっておらず、上がる希望も持てず、特に受験学年の 2020年はコロナ禍で先行きが不安な中、投資するなら教育費かなと思った、という事情もあります。

 

じゃぁ、もし私が 2017年4月時点に戻って、そのときの自分に助言することができたら、もう一度この課金額で中学受験をするかというと。

 

します。

 

その上で、今すぐ同額分 nvidia の株を買っておけって言う……

 

 

 

ただ、本来は全くお金をかけないで済むはずの中学校進学というプロセスにこれだけのお金をかけるとなると、その価値観に関して家庭内で意見が割れることはあると思います。

私の周りでも、「個別指導もつけたいけど夫が許さない」「塾に通わせるために俺の小遣いが減らされることになった」など色々な話を耳にしました。中学受験をすること自体は夫婦で合意していても、課金への熱意に偏りがあると、悩みや愚痴はでてきます。

重課金をするのであれば、中学受験にあまり積極的ではない側に経済的な我慢を強いず、趣味やお小遣いを制限しないで済むところをソフトリミット*2にすると不満や愚痴も出にくいんじゃないかと思います。

 

二月の勝者(2巻) より

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nyacha/20191117/20191117113701.jpg

 

また、都立や国立に進学しない限り、私立中高一貫に通うのにもそれなりにお金がかかります。入学金や授業料の他にも、制服や通学のための定期代、部活で使う道具や合宿、海外研修の費用、まさか通うことになるとは思わなかった補習塾の費用など。

もちろん、6年先には大学受験や大学の学費が待ち受けています。

中学受験の費用なんて、ただの準備運動だったのかな、ていうくらいかかるかもしれません。

 

そういった可能性も考慮し、「同じ出費がこの先 6年間続いても大丈夫かな」を考えて、各家庭で無理のない課金をすると、後悔がないと思います (´Д⊂

 

そういう我が家は、せっかく大学付属校に合格したものの、たぶん高校受験をします(;´Д`)

ボーイくんの意思が決まったらまた詳しく書こうと思いますが、今の私のお気持ち:

 

ブログねたができたわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:Oracle のデータベースインスタンス立てて SQL 投げたりするのが得意分野

*2:Sky is the hard limit.

ファイナンシャルプランナーにライフプランを相談した成果【後編】

私立中高一貫の学費や寄付金という現実に直面した私が、ファイナンシャルプランナー(以下、FPさん)に無料のライフプラン相談をしてみたシリーズの最終回です。


これまで、会社の 401k (確定拠出年金) くらいしか投資らしいことをやってこなかった ITパパとITママが、FP さんと細かい面談を重ねた結果、どういった投資や保険を導入したのかを書きます。

 

ここまでの経緯は、以下の記事をご覧ください!

 

 

ライフプランの分析からの提案

家計を分析していただいた結果、今のペースで夫婦でフルタイム馬車馬的共働きを続けるのであれば、基本的な学費については賄えそうでした(*´Д`)=3 

ただ「今のペースで夫婦でフルタイム」というのは全てがうまくいっている楽観的な前提であり、仮にこのまま安穏と貯金を続けられたとしても、銀行預金だけでは老後資金が足りなくなるかもしれないということです。

確かに、老後資金2000万円とか言うけど、アウトドア好き・ゲーム好きの夫婦が 2000万円で老後 30年間を暮らせるのか微妙です。

 

前回も少し書きましたが、FP さんに作成いただいたライフプランシミュレーションによる我が家の対策ポイントは以下のようなものでした。

  • 教育資金と老後資金の対策
    教育にかかる諸々のお金は、今後10年で、合計1963万円(私立中高一貫から私立大学理系に進学、自宅から通学、学部卒、浪人や留年なしを想定)。これは年間のキャッシュフローで回す。
    それとは別に、老後資金を 65歳退職から 30年近く考える必要がある。確定拠出年金・投資信託・終身保険で対策をする。
  • 身体的リスク
    フルタイム共働き夫婦の身体的リスクは、家計へのダメージが大きい。
    ご主人万一時に必要となる保障額を考えて保険で対策。
  • 経済的リスク
    今のままだと、65歳時点での資産はほとんどが銀行預金の日本円となり、老後資金としては金額的にも不足する。資産の目標を○○○○万円として、これを投資信託や外貨、株式・債券などに分散することでインフレリスクや日本円の価値が下がった場合に備える。

 

中学受験をしているおうちはどこも同じような傾向と対策になるのではないかと思いますが、FP さんに分析してもらうと自分の暮らしに必要な具体的な金額と対策が明記されるので、目標が明確になりました。でも、果てしなく遠く感じる数字……

 

 

今回の相談の結果、新規導入・見直ししたもの

そんな感じで FP さんに色々な保険商品や投資の仕方をご案内いただき、その中から自分たちのライフスタイルに合っているものを選んで契約することにしました。

何回もオンラインでのミーティングを重ね、何時間も会話した結果、うちはこういった対策を取ることで落ち着きました。

 

 

ご主人が働けなくなったときのための保険

フルタイム共働きの子育て家庭における一番の危機は、子育てを主にやっている方が病気や怪我で働けなくなったときです。収入が半減する上に、延長保育だのシッターだのに余分に費用がかかる可能性があるためです。

うちでは10年ほど前から、私が働けなくなったときのために、あんしん生命の家計保障保険というものに入っていたのですが、夫にはがん保険と医療保険くらいしかかけていませんでした。もし夫が事故や病気で一時的に働けなくなっても、医療費さえ確保できれば私は仕事と育児が両立できているので、直ちに困ることはなかったためです。

 

でも、「子育て」のフェーズも後半戦になって教育費が嵩むこと、元はインドア派だった夫が海釣りや山登りといったアウトドア系の趣味で出かけることが増えたことを鑑み、夫もあんしん生命の就業不能保障保険に加入しました。

考え方はシンプルで、月々一定の保険料を支払うことで、夫が働けない状態となった場合に 65歳まで 月々 ◼️万円の給付金をいただけるというものです。給付金の金額は、これからの10年間で必要な教育費の1963万円を月額に平均した16万円の半分の 8万円に決めました。

がん・心疾患・脳血管疾患などになった場合には以降の保険料の払い込みは不要になるオプションもつけました。実は私の家計保証保険の方は、この制度のおかげで払い込みはせずに保障だけ受けている状態となっていて、とてもありがたく思ってます。

中学から大学までの教育費のピーク期間中にだけ加入しておき、いらなくなったら外します。

 

 

ご主人万一時の生命保険

夫が万一の時の生命保険も、これまではお葬式代くらいの金額しか契約していませんでした。

でも、FPさんに色々と計算してもらって損得勘定を検討した結果、アクサ生命のユニットリンクという保険を契約しました。

 

これは、生命保険と資産形成を組み合わせたような商品で、毎月の保険料で投資を行いつつ、死亡時にはまとまった額の死亡保険金がもらえるような仕組みです。投資先は、安定運用・積極運用・日本株式・外国株式・債券などから好きなものを選ぶ形になっていて、私たちは FP さんと相談して投資先や金額を調整しました。さすがに保険金も1億円ではなく、必要なだけの額に落としました。

これは自分たちだけでは絶対気づかなかったテクニックなのですが、この保険は、10年間保険料を支払ったあとは「払い済み」とすることができます。つまり、以後の保険料は支払わず、これまで支払った保険料の運用のみを続けるということができるのだそうです。たとえば、「◯◯歳までは保険料を支払い、そこで払い済みを行って、以後は保険金は支払わずに運用だけ続ける。老後は一時所得として非課税となる50万円ずつを毎年切り崩していく」みたいなテクニカルな活用方式も FPさんに教えてもらいました。実は○○年で払い済みにした方が、お得だったりするという話なども……

 

夫が「冬山に登る」と言い出したときには、ボーイが私立中学に合格したばかりなのに何で死亡フラグ立ててんのと思いましたが、万一時には子供の教育費をまかなえる額の保険が降りると思うと、暖かく送り出すことができそうです。

ちなみに、アウトドア好きな夫が最も避けなければならない状態は、遭難・滑落・水没等で死んでるか生きてるか分からなくなってしまうことだと思ってます。死んでいることが分からないと、保険金も降りないし、住宅ローンも払い続けなければいけないので。

夫には、ビーコン・エアタグ・海釣りにはライフジャケット必須などで、万一時の生死が確実に分かるようにすることをお願いしています。

 

これはダメ例↓  木っ端微塵になるとたぶん保険は降りない

f:id:nyacha:20210720174253j:image

 

 

NISA での投資信託

あとは、NISA の口座で投資信託を始めました。

うちはもともと楽天カードのユーザだったので、楽天証券に IFA口座(FPさんからも内容を見ることができてアドバイスなどもらえる口座)を開設。NISA の制度で非課税となる年間120万円の範囲内で、夫婦それぞれ口座を持って、投資を行っていく方針です。IFA口座は会社によっては有料になることもありますが、今回相談した FP さんのところは無料でした。

NISAやるといいよっていう話は各所で聞くのですが、どうも腰が重くて面倒臭いというか、何をやればいいのかよくわからないということでこれまでは動くことができなかったのですが、FPさんに私たちの家計に合った金額の指針をもらえたのが良いきっかけになりました。

 

 

401K / iDeCo の内容見直し

私も夫も、これまでは確定拠出年金の制度をいまいち活用できていなかったのですが、資産形成についての意識を持ったことで、運用を見直してみました。

401kのサイトすら滅多にチェックしていなかったのですが、ちゃんと調べてみると、夫は色々と商品を分散して良い数値を出しており、逆に私は8割方を元本保障型年金みたいなやつに投入しつつ、残りを BRICs と日本株に消極的に割り当ててました。私が 401k を開始した頃は、どこに投資してもマイナスだったから元本保証型にしたのですが、これを機に、もう少し商品をちゃんと見てみます(;´Д`)  

 

 

今回面倒を見ていただいたFPさん

一通りの手続きが終わった後、FP さんに、

実は、これまでご相談していた経緯をブログに書いているんですけど、ブログ記事にも御社の名前出しちゃってもいいですか。悪口とかは書いてないので!」と聞いてみたら、広報にも確認して快諾してくださったので、ご紹介します。

 

ブロードマインド株式会社の S さんという FP さんに、今回ご担当いただきました。

 

ブロードマインドでは、「ブロードトーク」というウェブブラウザを使用した独自のオンライン面談システムを使用して面談を行います。専用のアプリをインストールしていなくても、ウェブブラウザで指定された URL を見に行けば zoom 的なことができて、画面共有やホワイトボード機能もあるため便利でした。

 

今回、私は無料家計相談をしていただいたわけですが、こういう場合、私たちの契約した保険等の仲介手数料が FP さんへの報酬となります。

4月の記事に書いた最初の相談から 5回くらい面談をして優に10時間は FP さんと話しており、面談の合間も丁寧な資料作成などをしていただいていたのですが、これで FP さん側は収益出せているのかどうか……!

 

初めての FP さんへの相談で、我が家のだらしない家計をさらけ出すのには最初とても勇気がいりましたが、やはり餅は餅屋で、右も左も分からない資産の運用方針をプロにアドバイスいただけてとても良かったです。

今後も、また5年毎くらいに家計のレビューや軌道修正の相談をしていただこうと思っています。それ以外にも、転職や相続などで急なお金の動きがあったときに、ひとまず相談できる先があるのは心強いと思ってます。

 

 

ライフプランをプロにアドバイスしてもらいたい、資産運用も始めてみたいけど怖いしわからん、など思っている方は、一度きちんとしたファイナンシャルプランナーに相談してみるという一歩を踏み出してみたら良いと思います。

ブロードマインド株式会社さんは、ウェブサイトから無料相談を申し込めるので、本ブログと同じような家計診断をしてもらいたいと思う方は、よかったらどうぞ↓ 
オンライン相談で最後まで無料で面倒見てもらえて、私はとても良かったです。(法人の相談だとさすがに有料になると思われる)


もしくは、私にメール(runrunsapix-nyachi あっとまーく yahoo.co.jp )をいただければ、私が担当していただいた若くて真摯な FP の S さんに直接繋ぎます(*´Д`)

 

 

【併願校を紹介】麗澤中学・高等学校【給食バンザイ】

併願校を紹介しちゃうシリーズ第3回そして最終回は、我が家の第二志望だった麗澤中学です。

 

1月6日:第四志望の土浦日大(-15):特待合格
1月11日:第三志望の春日部共栄中学校 (-10):A特待合格
1月21日:第二志望の麗澤中学(-5):出願とは別クラスでのスライド合格 << ココ
2月某日:第一志望の東京校(+3):合格

※かっこの中の数値は、持ち偏差値とのおよその差です

 

麗澤は、ここが第一志望でいいのにって私が思ってた学校です。

今思えば、ボーイの持ち偏差値ならおよそ安全校だったこの学校での思わぬスライド合格が、その後の受験の流れを変えたように思います。

 

 

 

 

麗澤中学とは

千葉県柏市にある共学の中高一貫校です。

広大な緑の敷地に麗澤幼稚園・中学・高校・大学のキャンパスとモラロジー研究所*1の建物があり、近隣の住民(特におばあちゃん方)には昔から有名な学校です。
麗澤大学に進学する子は少なくて、普通に国立や難関私立を目指す進学校です。

 

とにかく広い!

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この学校を初めて意識したのは、なかなか成績が上がらずに落ち込んでた頃に、近場の首都模試の会場としてたまたま訪問したときでした。
待って待って、ここすごく素敵だしここなら行ける!!! って思ってその後も何度か訪問し、最終的に第二志望になりました。

 

私の中では第一志望相当に考えていたのですが、ここを第一志望だと公言してしまうと油断したボーイは勉強をサボり、ここにもどこにも受からなくなってしまうのではという恐れがあり、第二志望としました。

 

そんなにも気に入った理由を説明します。

 

理由1:給食が強い

私立中学はお弁当持参のところが多いですが、ここは完全給食制です。共働き家庭にとっては、すごいパワーワード(*´Д`)

大きな食堂があって↓みんなでいただきますします。

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ゴハンはおかわり可能で、育ち盛りの男子もおなかいっぱい食べて良いそうです(*´Д`)
お弁当だとどうしても食材が偏っちゃいますが、給食だったら色々なものをバランス良く食べさせることができるので、親にとっては理想的な環境です。

 

理由2:広大な緑と安全なキャンパス

最寄り駅の JR常磐線の南柏駅は、駅前に娯楽施設が殆どなくて、非常に綺麗で安全です。駅前からは東武バスに乗り、学校の敷地の前で降りたら、そこからは森のような自然の中を5分くらい歩いて校舎に入ります。

「通学ルートが安全であること」「校門を入ってからしばらく歩くこと」は、私と夫が重要視していた志望校の条件でした。
中高の6年間、きっと色々なことがあると思います。人間関係や学業の不振で、学校に行きたくないことも、傷ついて逃げ出したくなることもあるかもしれない。そんなときに、駅前のゲーセンでサボったりする代わりに、ちょっとさまよえる場所や隠れられる場所が学校の敷地内にあったら良いと思うのです。

麗澤には、日向も日陰も、森も芝生も薔薇園もあって、穏やかな良い環境だと感じました。

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また、モラロジー研究所があるためか、敷地内にはおばさま方やお年寄りがよく散歩をしていて、先生だけでない、穏やかな大人の目があるキャンパスであることも気に入っていた理由でした。

 

理由3:言語技術と道徳教育

麗澤の教育の特徴として、言語技術をとても重視しているところも好ましいと思いました。しっかりとした日本語の言語技術を身につけて、その上で英語を学ぶというのは、大事なことだと思います。

ボーイは作文が苦手です。そもそも、字を書くことからして、好きじゃないようです。でも、大学受験でも、大学入学後も、卒業後に理系の仕事についたとしても、文章で物事を伝える技術と言葉で人を説得する力というのは絶対に必要になってくるので、今からよっく訓練して欲しい気持ちがあります。

道徳教育が必要だと思ってキリスト教や仏教系の学校を検討していたのにジェダイ教信者として仕上がってしまったボーイには、特定の宗教に基づかない道徳教育を行っているあたりも割と魅力的でした。

 

 

 

ネックに感じたところ

そんなに気に入った学校でも、いくつか気になる点はありました。

まず、最寄駅からバス通学が必要な点。民間の東武バスが頻繁に走っているので時間的には不自由はないのですが、余分にお金はかかります。敷地の大きい大学附属校ってどこも高いのですが、ここも御多分に洩れず高めなので、余計に家計に響きます。

入学金の支払いが 2月3日までというのも、2月に東京の学校を受験する人にとっては、すごーく微妙に感じる日程です。

あとは、せっかく敷地が広い割にはプールがなかったり、ボーイが活躍できそうな部活がなかったりして、うちのようなインドア派男子は居場所があるだろうかという心配もちょっとしました。

 

 

おまけ:入試日の様子や感想

 

こちらのエントリー↓に書いたのが、入試日の様子や結果です。たった半年前のことなのに、もうすでに懐かしい(´д`※)

 

 

もともとは東大を目指す「アドバンスト叡智コース(AE)」というのに出願していたのですが、結果的にアドバンストには合格せず、一般「エッセンシャル叡智コース(EE)」へのスライド合格となったのでした。

実は割とショックでした。

赤本で過去問演習を何度かやった感じでは AE の合格点数にも届いてたし、ここまでの入試も勝ち続けてきたので、まぁいけるだろうとたかを括っていたところに「EE合格」のウェブ掲示。

準本命校に合格したにもかかわらず、天津飯が気攻砲でナッパを仕留めきれなかった時のような、焦りの空気が家族に広がりました。たぶん当時の私にも、「EE合格」ではなく「AE不合格」と見えてたんですよね。

翌週の第二回入試でもう一度 AE にチャレンジするかどうかを、決める必要がありました。今思えば私ばかりが迷走していたのかもしれません。

 

でも、その迷走のおかげで私も初心に返り、私たちの中学受験は「偏差値にとらわれず、ボーイに合った学校を選ぶためのもの」だったことを思い出しました。ボーイや夫と話し合ったり家庭教師のてんていに相談したりして、麗澤の穏やかな校風や教育方針の恩恵を受けるには EE コースで十分であり、AEチャレンジのために第二回入試で一日潰すよりは、残された時間の全てを第一志望の準備に充てるべきという真っ当な結論に辿り着けたのは幸いでした。

今思えば当たり前のことのように感じるのですが、入試の渦中では、本当に目の前の戦闘相手しか見えなくなくなってしまうのですね(;´Д`)  

 

 

以上をもちまして、併願校のご紹介シリーズは終了です。これから受験する方の参考になればいいなと思います。

最近、本業に精を出しすぎて忙しく、ブログの更新や巡回が滞ってしまいましたが、その間もボーイは楽しい中学生活を滑り出し、サピックスの頃と同等の学内梅ブロック的立ち順位に降臨されました。次のエントリーは「悲報:英語ができない」になる予定です。

 

ファイナンシャルプランナーに相談してみるシリーズは、まだ相談が完了しておらず完結まではもう少しかかりそうですが、普通預金しかしていなかった共働き夫婦が、いかにFPにカモられて保険だの投資だの契約したかが綴られることになると思うので、情強の皆様におかれましてはワクテカしながら待機いただければと思います。

 

 

 

*1:初めて聞くとモラロジーって何ぞやって感じがしますが、別に怪しげなものではなく、道徳に関する学問のようなものだと認識してます

【併願校を紹介】春日部共栄【いわゆる普通の中学校】

併願校を公開しちゃうシリーズ第二回目です。

 

偏差値に拘らず、好きな学校を受験してきた我が家の第三志望校は、埼玉県の春日部共栄中学校でした。

 

1月6日:第四志望の土浦日大(-15):特待合格
1月11日:第三志望の春日部共栄中学校 (-10):A特待合格 << ココ
1月後半:第二志望の千葉校(-5):出願とは別クラスでのスライド合格
2月某日:第一志望の東京校(+3):合格

※かっこの中の数値は、持ち偏差値とのおよその差です

 

正直、第四志望の土浦日大は勝てればいいという気持ちで出願しましたが、ここから先は、私がうちのボーイを通わせていただきたいと真に感じた学校です。

 

 

 

 

春日部共栄中学校とは

 

埼玉県春日部市にある共学の私立中学校です。どちらかというと、野球などのスポーツや音楽・芸術方面での活躍が有名な学校ですが、最近は進学にもかなり力を入れていて、国公立大学の現役合格を伸ばしています。

入試の難易度としては、サピ偏差値表の下の方に稀に載っていることがある程度の学校なのですが、じゃぁなんで私がこの学校に興味を持ったかというと、じつは私の夫、ITパパの出身校(高校)であり、初めて学園祭に訪問した学校だったからです。

 

ちなみに、ニコ動世代なら一度は Op 動画をみたことがあると思われるアニメ「らきすた」の舞台となった学校のモデルでもあります(確か作者さんが卒業生)

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聖地巡礼
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この学校はうちの子に合っているかもと思った理由は、こちらです。

 

 

理由1:きちんと青春

 

どっかの別の学校のスローガンみたいですが、勉強がそう得意でも好きでもないボーイには、せめて良い友達と出会い、楽しく充実した中高生活を送ってもらいたいと思っています。

4年生の頃に訪問した春日部共栄の学園祭は、まさに私が思い描いていた「日本の高校の学園祭」そのもので、リア充もオタ充も、それぞれの居場所で楽しくはっちゃけていました。

音楽あり、ダンスあり、脳筋による人力のメリーゴーランドありで、生徒たちはみなぎる体力で全身全霊学園祭を楽しみ、そして訪問者を楽しませてくれました。実はここが初めて訪問した学園祭だったので、当時は(中高の学園祭ってどこもこんなノリとパワーなのかな)と思っていましたが、後に訪問したいくつかの進学校・付属校の学園祭は、割とおとなしかったりお行儀良かったりで、こんなに男女仲良く生徒総出でパワフル全力投球って感じではなかったですね。

 

この学校は中学は1学年160名の募集ですが、高校になるとこれに加えてがっつり400人くらい脳筋が入学してくるので、とびきり ZENKAI パワーになるのでしょう。

 

なお、野球で有名な学校なので、特に甲子園シーズンになると文化系・体育会系に関係なく団結して応援に盛り上がると夫に聞きました(コロナ前の話です)。球技にはは全く縁のないインドア派の我が子でも、そういうお祭り騒ぎに巻き込んでもらえたら、高校時代の思い出として最高だと思います。

 

理由2:がっつり特待

とはいえ、「楽しそう」だけで私立中学を選ぶわけにはいきません。私立中高一貫は、なんびゃくまんえんの投資ですので(;´Д`)

でも、春日部共栄には、サービス満点の特待制度がありました。

下記は2021年の内容ですが、入試各回の合格者の上位20% に特待制度が用意されていました。

A特待:3年特待(入学納入金、授業料、維持費 3ヶ年免除)
B特待:1年特待(入学納入金、授業料、維持費 1ヶ年免除)
C特待:入学手続き納付金免除

 

A特待をとれれば、入学費用だけでなく、3年間の授業料も免除です

3年間タダって金銭的にすごく大きいです。

 

ちなみに、入試そのものもかなりの親切設計になっていて、受験料は 23000円だけで、何回でも受験が可能。合否や特待内容も、その日の夜にウェブで発表されます。本気で特待狙いで行くのであれば、同日の午前・午後含め、特待取れるまで入試を何度も受けるという手もアリです。

また、1月上旬の入試にもかかわらず、入学手続き(=決断の時期)は 2月8日までと期限が長いのも、併願校として素敵なポイントです。

初のコロナ禍での中学受験、緊急事態宣言だの濃厚接触だの、入試がどうなってしまうのかも見通しのつかない中で、我が家は「とりあえず1月上旬に春日部共栄で特待を押さえられたら、その後の社会情勢がどうなっても最後に笑っちゃうのはあたしのはず」という感じで受験しました。

結果、ボーイは A特待(=3年間タダ!)を取ることができ、第一志望の合格が決まるまでは、第二志望と春日部共栄のどちらに行くかを散々悩みました。

 

理由3:そして国立大へ

おもしろい学校なのは分かるけど、進学実績的にはどうなのというところであります。

中学ではある程度きちんとお勉強をした受験生たちに囲まれていても、高校でやきうのお兄ちゃんがいっぱい入ってきたら、文武両道の「文」の部分が薄まってしまうのでは、と懸念しましたが、一応、中学から入学する中高一貫コースの子と、高校から入ってきた生徒たちは、カリキュラムが違うので同じクラスにはならないそうなのです。

「文」の部分をしっかりするためにも、中高一貫コースの子はがんばって育成してくれるのかなという期待感がありました。

学校的なボリュームゾーンの進学先は GMARCH ですが、現役で国立大への進学に力を入れてるあたりが好感度が高いです。中学を特待で通えたら教育費がだいぶ浮くので、その分を高校以降の塾に潤沢に振れるな……とか思い描きました。

 

 

ネックに感じたところ

うちが一番ネックに感じたのは、通学でした。特に、バス通学の部分です。
春日部駅前から専用のスクールバスが出ているのですが、これが中学高校で時間が分かれていて、(今も同じか分かりませんが)朝のスクールバスは中学生が 7:50 と 8:00 と決まっていました

電車通学をしていると、事故やら天候やらで、15分くらい遅れることは結構あると思います。そういった場合は高校生と一緒のバスで通わせてもらえるとは思うのですが、間に合わないたびに辛い思いをするのではないかなと心配しました。

 

 

おまけ:入試日の様子や感想

入試の日、春日部共栄の校舎で受験してきた感想です。

埼玉の冬はびっくりするほど寒い。待機する大人は、本気の防寒装備が必要でした。私はホッカイロとか持っていったのですが全く足りず、夫の白金カイロにも着火して暖を取りました。

春日部共栄は試験中の待機場所が体育館なのですが、靴を脱いで上履きやスリッパに履き替える必要があるので、薄いスリッパだと足が死にます。そこらかしこにストーブもありましたが、天井が高いので非常に寒かったです。何なら狭い廊下の方が暖かいくらい。

学校近辺には畑しかありませんが、試験時間中も春日部駅間のスクールバスは定期的に出ていたので、私は試験開始から少しして春日部駅にバスで戻り、駅前喫茶店でぬくぬくと過ごしてから学校に戻りました。

予定では 1月11日の午前・午後で受験する予定でしたが、午前を受験したボーイから「大丈夫だ。問題ない」とヒヤリングしたので、午後は受験せずに帰宅しました(連絡なしでドタキャンありです)

 

 

最終的に、2月の第一志望校の合格が確定した後に入学辞退のお電話をすることになりましたが、春日部共栄に通う世界線でも全然アリだったと思います。

 

サピックスにいると、サピの偏差値表に書かれている学校が全てみたいな感覚に陥りますが、サピ偏差値表には書かれていない良い学校もいっぱいあります。サピ偏差値表に書かれていない学校というのは、サピ生なら偏差値を気にしなくても勝てる学校なのです。梅ブロック民でも素晴らしい学校が選びたい放題なので、偏差値は気にせずに色々な学校を見て回ったら良いと思います。

 

【併願校を紹介】土浦日大中等教育学校

中学受験から3ヶ月。
辛かった日々もすっかり喉元を過ぎて、入試のことも遠い思い出のように感じられるようになったので、2021年中学受験における我が家の併願校を公開してこうと思います。

今回は第一弾ということで、1月6日に受験した土浦日大について書きます。

 

1月6日:第四志望の土浦日大(-15):特待合格 <<ココ
1月中盤:第三志望の埼玉校 (-10):特待合格
1月後半:第二志望の千葉校(-5):出願とは別クラスでのスライド合格
2月某日:第一志望の東京校(+3):合格

※かっこの中の数値は、持ち偏差値とのおよその差です

 

 

土浦日大とは

土浦日本大学中等教育学校です。名前の通り、日大の付属校です。進学実績は、半数強が日大に進学、あとは外部の私大や国立大、海外大といった感じです。茨城県土浦市にあります。つくばエクスプレスの「つくば」駅や、常磐線快速の「土浦」駅からスクールバスで通います。

「えっ、そんな学校あった? 偏差値は?」って偏差値表を取り出したそこのサピママさん、サピックス偏差値表には書いてないので見ても無駄です。

私も、家庭教師のてんていに教えていただくまでは、そんな併願パターンがありえることすら知りませんでした。

サピ偏差値表に載っていない学校が見えないことは、サピックス下位コースの弊害かもしれないですね。

 

 

そんな土浦日大を併願校に選んだ理由について、以下に綴ります。

 

 

理由1:早くエンジンをかけたかった

うちは東京の東側に住んでいて、埼玉&千葉も通学圏内だったため、1月から幅広い偏差値帯で受験が可能でした。

お正月特訓のあと、もう模試もない状況で緊張感が途切れてしまったらダメだと思ったので、ボーイに入試本番の空気を感じてもらいエンジンを押しがけするためにも、1月6日の土浦日大の出願を決めました。

終了組の方はわかるかと思いますが、12月前半に最後の模試が終わってからの空白の時間は、親も子も自己との戦いになります。学習が停滞してしまうことも、繰り返しの模試で訓練した「当日朝の心構え」「会場に向かう電車の中での行動」が風化してしまうことも避けたかったので、1月から2月の本番までは、2週間空けずに入試を入れていくスケジュールを組みました。

 

あと、新型コロナのパンデミックによる想定外の事態への対応というのも、幅広い日程&偏差値で併願スケジュールを組んだ理由の一つです。

子供本人がコロナに罹患していなくても、コロナ感染者の濃厚接触者になってしまったり、家族が濃厚接触者になってしまっただけでも入試を受験することができない学校もありました。入試日程を1月初旬から2月上旬に満遍なく散らすことで、どんなことになってもなんとか一校は受験できることを目指しました。

 

 

理由2:最初は絶対に合格が欲しかった(あわよくば特待も)

とにかく初戦は合格が欲しかったので、絶対に勝てるところを選びました。

サピックスの偏差値表には載っていないので見落としている方も多いと思いますが、日大の地方付属校はサピ下位コース民でも特待合格が十分狙えます。うちは第一志望校も大学付属校を狙っていたので、初戦で「大学付属校に合格したぞ!!(しかも特待!すごい!!)」という成功体験をして、嬉しさを感じて欲しかったのです。

入試の種類はプレゼンとかコミュニケーションとか色々と用意されていますが、ガチ受験組のサピ生が最も有利なのは、四科目の一般入試です。対策は、四谷大塚の過去問データベースで公開されていた過去問を、1回分やっただけです。

 

ちなみに、一般合格だと1月15日までに入学金を払わなければ入学を確保できませんが、特待合格すると入学金の納入が免除となるため、 2月5日まで入学手続きを待ってもらえます。また、特待合格生向けの入学説明会などもあったりして、サピではずっと下位コースだった我が子も、こんなにも認めてもらえるのか……!と、ママも子も承認欲求がぐいぐい満たされます(´д`※)

 

 

理由3:入試会場へのアクセスがよかった

日大の地方付属校は、首都圏のイベント会場や日大キャンパス等で首都圏入試を行ってくれるところが多いのです。

土浦日大の学校外入試会場は、上野から常磐線快速で 45分ほどの取手駅前から 5分の取手ウェルネスプラザという貸しホールの受験会場でした。試験会場へのアクセスの良さが抜群だったのです。

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日大の付属中には他にもそういった学校が割とあって、例えば宮崎日大なんかは1月17日の首都圏試験会場が世田谷区砧の日大キャンパス・千代田区神田の日大キャンパス・慶應義塾の日吉キャンパスとなっていて、1月の併願校の選択肢が少ない東京の西側や神奈川勢には向いているはず。(でも、なんで慶応??)

 

 

 

以上が、我が家の初戦に土浦日大を選んだ理由でした。

校風について触れていないのは、この学校だけは実は一度も訪問をしたことがなくて、パンフレットや説明会動画でしか印象を知らないからです。でも、合格後に送られてきた配布物などはとても充実していて、日大の付属校の一つとしてしっかりとした進学教育を行っていることは十分に伝わってきましたので、うちの子を任せてもいい学校の一つかなとは思っていました。

 

ちなみに、土浦日大の受験直後に書いていたエントリーはこちらです(´д`※)  3ヶ月前のエントリーなのに、はるか昔のように思える……

 

 

 

 

ファイナンシャルプランナーとの面談【中編】

 

こちらの記事の続きです↓

 

 

 

 

私立中学入学を控えて「これからの学費は大丈夫かな」ってファイナンシャルプランナーに相談してみた件、「後編」を書こうと思ったのですが、ちょっと横道に逸れたことにも言及したいので、今回のエントリーは中編としました。

 

何があったのかというと、

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FP さんとのオンライン面談に、夫が同席してくれることになりました。

 

 

ITパパ、参戦

 

我が家は、夫婦のお財布は一つです。

大蔵大臣であり CFO である私が、全ての口座や収支を管理しています。とは言っても、ほとんどの支払いは自動引き落としかカード払いなので、MoneyForward というサービスで家計をざっくり管理して、不明瞭な大きな出費があったときに夫に「このヨドバシの支払いはなんぞ」とか確認するくらいです。

 

実際のところ、数字に対する感覚は、夫の方が良いんですよね。私は細々とした事務作業が得意なので、家計管理を担当しているに過ぎないのです。

 

ファイナンシャルプランナーさん(以下、FP)に「次回はぜひ旦那様も」と言われていたので、今回からは夫も一緒に参加し、家計の確認と今後の出費の予定が認識通りかどうか、ヒヤリングを再開しました。

普段はなんだか面倒くさくてあまり話さない金銭の話も、こうして第三者を挟むと、センシティブな話もサクッとできたり、意外な思惑が出てきたりします。

 

  • 親への仕送りはいつまで続けるか
  • ペットはいつまで飼うか(えっ…… ねこちゃんっていつか死ぬの……?)
  • 次に車を買うとしたらどういうグレードのものか(夫婦で完全に意見が食い違うのがこちらです)
  • 子供の食費はいつまで出すか(ママはずっとボーイに家にいてもらってもいいけど、パパはそうでもないらしい)
  • 老後はどのように暮らしていきたいか

 

そして、にゃち家バージョンのライフプラン表(↓こちらは参考画像。本物は恥ずかしくてお見せできない)がとうとう出てきたのですが……

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もしかして、私がボーイと関わることができるのは、中・高・大学の残り 10年ちょっとじゃないですか??

そのあとの、20年とか 30年とか、夫と二人で生活するんですね?!?!

 

うちは割と夫婦が仲良しで、一緒でも各自でも、ゲームしたり登山したりキャンプしたりネコチヤンのお世話したり漫画読んだりして、老後も楽しく生活できると思ってますが、「子供を育てる」というミッション終了後の人生を改めて考えてみると、本当に長い。

 

 

我が家の課題

 

私が老後の人生を考えて白目剥いていたところ、FP さんからのまとめとして、にゃち家の課題は以下の3点であることが報告されました。

  • 教育資金と老後資金の対策(ここから10年間の教育資金は、学費や塾代で1963万円)
  • 身体的リスク(ご主人万一時 に備えて必要十分なサイズの保障を)
  • 経済的リスク(銀行預金の日本円だけではなく、資産を分散するべき)

 

にゃち家は社畜×2のパワーカップルであるため、インカムもあるけど浪費も多いです。洗い出された課題に合わせた金融商品や保険のご提案を、次回見せていただく予定になってます。

 

 

横道に逸れるけど、私が気に入らなかったこと

 

それはそうとして、今回は FP さんにソニー生命のシステムでライフプラン表を作っていただいたのですが、FP さんに説明いただいた資料に気になる点がありました。

 

FP「こちらが、ライフプラン用に入力したデータです。こちらがご本人、そして配偶者様のデータ。あ、これはですね、システムの都合上、ご本人様というのは旦那様になっています

 

……は?

 

今回、相談をしたのは私だし、生涯賃金で考えても夫と私はおそらく同じオーダーで存在していると思うのですが、結局日本の保険システムではいまだに家計の中心は夫ってことになるのですね

 

ーーなんていう面倒なことは言わずに、「はぇ〜〜」と話を聞いていましたが、保険のご提案でも、ベースはご主人万一時*1という内容になるようです。

 

おそらく「ご主人万一時」というのはその業界のテンプレ用語みたいなもので何も考えずに使っているのだろうと思うのですが、その言い方にムッと思うのは私だけではないはず。私は「夫と私は対等なのでご主人という呼び方は気に入りません」みたいなことをわざわざ口に出す方ではないですが、保険業界はもう少し用語にセンシティブになっても良いんじゃないかなと感じます。

 

 

一億円あったら何しよう

 

それはさておき、FP さんが書いてくださったアジェンダの資料を見ると、ここからのご提案に

 

「ご主人に万一があった後、奥様とご家族が今と同じ生活を続けていくため、1億円の死亡保障を」

 

というものが含まれるようです。

ご主人万一時には、夫の分の住宅ローンがチャラになって食費もかからなくなって車も処分して維持費不要になるので、私のお給料と今契約している保険の死亡保障だけでもインドア派ゲーマー親子は十分生活していけるはず。共働き家庭の我が家が一番懸念しているのは、二人のどちらかが病気や怪我で働けなくなった上にローン等を払い続けなければいけなくなることであり、それに対して十分カバーできる医療・がん保険などはすでに加入済みです。

 

以前、大手保険会社に勤めている身内も、奥様や家族のために1億円の死亡保障を自分にかけていると言っていましたが、そういう大きな保障って、保険営業の基本みたいなものなんですかね。

 

でも、1億円かぁ…… 1億円あったら、会社辞めて起業しちゃおうかな?!

 

なんだかんだ言って、時間とリソースを使って色々と考えてくれている FPさんなので、どういうご提案をするのか次回を楽しみにしています!

 

*1:「死亡時」ってストレートに言いづらいから「万一時」っていう言い回しが個人的にすごくツボで、私も仕事で活用していきたい日本語だと思いました。「サービス万一時にも自動でフェイルオーバーしますので大丈夫ですよ」とか言ってみたい。

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