ITママの Run Run Sapix (そして中学へ)

2021年中学受験のサピックス梅ブロック男子を応援する母のブログ

中学3年生の振り返り・後編

こちらのエントリーの続きです。

 

本エントリーでは、リアルライフやツイッタ等で聞かれた質問や、本ブログをお読みくださっている方々が疑問に思っていそうなことに答えます。

 

 

不登校をどうやって受け入れた?

当時のことを話すと「子供の気持ちを受けとめてあげてて偉い」とか「ママさん心の切り替えが早くてうらやましい」といった感想を頂きますが、ボーイ氏が学校に行かなくなった頃は私もイライラしていて家中がギスギスしていました。

 

ボーイ氏が、修学旅行に行きたくない・勉強が本当に嫌いなのだと言い出した頃が、ピークだったかな……

我が家は全員がゲーマーであり趣味に生きる者の集まりであり、基本的には仲良しなので、家族仲がギスギスするのは

 




正直限界と家族で一致し、妥協点を見いだして前に進むことにしました。

 

 

パパ氏曰く:

「バカな息子を、それでも愛そう……!」

 



ボーイ氏は、学校に行こうとすると吐き気や腹痛でどうしても家から出ることができない状況がしばしばありましたが、それ以外は特に身体的な問題もなくて家では割と元気に過ごしていました。

勉強は殆どしてないようですが本はよく読んでおり、あと、よく寝てました。中学受験の頃から割と夜は遅くまで起きていて朝は早めに起きる子だったので、この子はショートスリーパーなのかなと思っていたのですが、ここにきて突然すごくよく寝るようになったので、もしかしたら今まで結構無理をさせていたのかもと思います。

 

(親は) 不安にならない?

私も日本の中学校教育は一秒も受けてないですが別に不便はないので、半年くらい学校教育を受けなかったところで別に問題ないかな、と思ってます。

勉強をがんばって難関大学を卒業して一流企業に就職…… みたいな人生はママの望む平和な人生であって、ボーイ氏の望む人生ではないことも分かったので、ボーイ氏におかれましては自分の人生が嫌にならないように好きに生きてくれたら、私はそれで良いです。

 

 

ゲーミングPC を買ったことの影響では?

これも時々聞かれます。

中学2年生の頃に、割と高性能なゲーミング PC をボーイ氏に買い与えており、これが勉強時間の減少に影響したのではないかという話です:

中学2年生の振り返り - ITママの Run Run Sapix (そして中学へ)

 

実際、PC 購入後は PC で遊ぶ時間が増え、その分勉強と向き合う時間が減ったのは確かです。ただ、PC があったおかげで、彼のメンタルが平穏に保たれたとも思ってます。

ボーイ氏が学校に行かなくなった理由の一つは学校での友人関係のようですが、そんな中でもボーイ氏が割と強いメンタルを保っていたのも、PC ゲームや Discord で学校外の複数の友人とつながっていて、学校の外にも彼の居場所となるコミュニティがあったからだと思うんですよね。

PC がなくても、結局プレステとかスマホとか Youtube などで時間が浪費されるだけなので、だったら ConoHa のレンタルサーバでマイクラサーバに mod 入れて友人と遊ぶみたいな経験ができてよかったんじゃないかなと。ママも ubuntu の root がもらえてにっこり。

 

 

中学受験は無駄だったと思う?

この疑問、口にはしなくても、みんな思ってるんじゃないかなと思って書きました。

せっかく結構なお金をかけて(大学まで付属校の)私立に入ったのに…… と。

 

結論から言うと、全く無駄じゃなかったと思ってます

残念ながら付属高校には進学しなかったものの、受験して入学した中学はとても素晴らしいところで、少なくとも 2年半の間は親子ともに満足度の高い時間を過ごしました。公立の中学では得ることができない、価値のある時間と空間でした。

先生方は(ほぼほぼ)優れた方たちばかりだったし、授業以外のアクティビティや部活動も充実した内容でした。担任の先生にも恵まれて、ボーイ氏がとても尊敬する先生との出会いもありました。

 

何なら、中学受験の資産がなかったら高校受験も苦労したはずなので、全力で中学受験に挑み、この中学に入学したのは正解だったと思っています。

 

 

にゃちさん、体調は大丈夫?

 おかげさまで再発・転移もなく、元気です(*´Д`) 

 

 

高校はどうやって探した? 情報がなくない?

中高一貫に通っていると、学校は内部進学を前提とするため、外部の高校の情報って殆ど得られないですね(;´Д`)

私はこんな方法で高校を探しました。

  • 学校の先生に、付属高校に進学しなかった子たちの進学先を聞く
  • 家の近所の高校を探す
  • 通信制・単位制の高校を探す(いっぱい出てくる……)
  • N高・S高を検討する
  • 家庭教師のてんていにヘルプ (最終的にはてんていに教えてもらった学校に進学予定)

 

ブログはこの先どうするの?

通信制高校での生活などをゆるゆると書いていこうと思います。不登校で中高一貫からこぼれ落ちても楽しくやっていけるよ! という感じが見せられたらいいなと。

 

ボーイ氏が通っていた中学は、SNS に学校のことを書いてはいけないというルールがありましたのでこれまで本ブログではあまり中学のことに触れていませんでしたが、卒業したらもういいですよね。気が向いたらボーイ氏が通っていた中学のレビューも書いてみようかと思います。

乞うご期待。

中学3年生の振り返り・前編

要約すると、

 

中3の2学期から不登校気味になって、成績どころか出席日数がやばい。
このまま付属の高校に内部進学するのは色々な意味で無理だと判断し、急遽、高校受験をして通信制高校に入学することに。

 

がんばって中学受験して大学付属校に入学したのに、何がどうしてこうなった?! 

というお話がはっじまっるよー!

 

 

 

いつからこうなった

中学3年生の2学期くらいから、朝、準備にグズグズしたり途中で忘れ物をしたと言って戻ってきたり、学校に行きたくないなぁと言うようになりました。

これまで、成績はよくなかったけど普通に学校に通っていたし、大きなお友達トラブルも聞いたことがなかったので、(まぁそういう日もあるのかな)と思ってイヤイヤ学校に行くのを見守っていた中、ある日突然、とにかく学校に行きたくないんだとボーイ氏が言いました。

 

 

どうしてこうなった

学校に行かなくなった要因は、一概には言えないと思います。色々な要因が混ざって、とにかくいやだという結論になったようです。

  • 成績が悪くて勉強が嫌だ
  • どうしても嫌な授業がある
  • その授業に、どうしても合わないクラスメートがいる
  • とてもよく面倒を見てくれていた担任の先生が学年の途中で替わってしまった
  • 熱が出て寝込んだ後、体力が落ちた
  • 電車が嫌すぎる、通学が苦痛
  • とにかく学校に行くのが嫌すぎて行けない
  • (家が居心地よすぎるのかもしれない)

 

 

親は何をしていた

最初、週に1回とか2回とか学校を休みだしたときには、私の方がパニックして「ただでさえ成績がぎりぎりなのに、内部進学できなくなるよ!?」「とにかく学校は行きなよ!」と声を上げたこともありました。

 

いじめのような決定的な問題があったのなら解決策もあるかもしれませんが、学校に行った日は普通に元気よく帰ってくるし、学校の先生も「友達とワイワイ掃除してた」ということで。

最初は(我が侭言いやがって)と思って見ていたのですが、いよいよある朝、「学校には行きたくないんだ」と玄関で涙ながらに訴えられ、そうなってはもう「あっ、ハイ」と受け入れるしかありませんでした。

 

子供が学校に行かないと言い出した時、親としては以下の選択肢があります。

 

 なんとしてでも学校に行かせる
▶学校に行かないことを認める

 

もしかしたら他にもっと上手い選択肢があったのかもしれませんが、結果的に私は後者を選びました。

何かの要因で子供のメンタルが弱っていて、これ以上追い詰めてしまうと心が病んでしまうかもしれない。

そう思って数日おきに休むことを見守り、最終的には 2月頃にはほぼ全欠席の状態にはなってしまったのですが、一度心が病んでしまうと完全回復はなかなか難しいだろうと思って、無理矢理登校させることはしませんでした。

って書くと子供を甘やかしすぎじゃないのとか色々なことを思われるでしょうが、どちらかというと、私が自分を甘やかしていただけですね。

自分よりも身長の高くなった息子と朝からバトルして家の中がドタバタしたり家族がギスギスするよりも、家にいることを認めてやった方が波風立たずに楽だからです。ボーイ氏に嫌われたくない、事なかれ主義の者です(´・ω・`)

数ヶ月分の授業が犠牲となりましたが、ボーイ氏のメンタルが悪化しなかったことと、子供に無理強いをしなかったことで親子の良好な信頼関係が保てたことが幸いだったかなと思います。

 

 

親子を支えてくれた家庭教師のてんてい

ボーイ氏が学校に行かなくなり始めた頃、プンプン・オロオロしていた私とボーイ氏の間に入ってくれたのが、中学受験の頃からお世話になっている家庭教師のてんていでした。

てんていは、中学受験だけではなく高校受験・大学受験のフォローもされているオールマイティなので、中学の成績が低迷しはじめた頃からオンラインで個別指導をしてもらうようになり、中3に入ってからは週1で英語や数学を見ていただいていました。

ボーイ氏が学校を休みたがったり修学旅行も行きたくないと言い出したときには、親とは少し違った中立的な立場の大人としてボーイ氏の話を穏やかに聞いていただき、先行きの不安と憤りで落ち着かない私にも冷静かつ客観的に道を照らしてくださいました。

とにかく高校受験に関する知識が殆どなかった私たちにとって、

  • 高校受験に向けて受けておくべき模試
  • 模試に記入する、適度なレベルの志望校の提案
  • 模試の結果を受けての受験校の目安
  • 全日制・通信制・単位制などの高校の選択肢
  • ボーイ氏に合いそうな高校
  • 実際の受験までの道のり
  • 過去問演習

などなど、とにかく全行程で先生のお世話になりました。

特に、高校受験直前には過去問の傾向や対策を研究してくださって過去問演習や攻略ポイントも伝授してくださったおかげで、不勉強なボーイ氏でも無事、高校受験をクリアすることができました。

内部進学どころか学校に通学することも難しくなり、このままだと普通に高校に通えるかどうか……と、いきなり暗闇に放り出された私とボーイ氏に、「慌てなくて大丈夫ですよ」と小さな火を灯して道を照らしてくれたてんていには、感謝してもしきれません。



 

 

 

長くなってきたので、一旦ここで切ります。

 

中高一貫校から高校受験する場合ってどんな感じになるの??

学校とはどんな関係??フォローはあるの??

など、あまり中学受験界隈では語られないあたりを、差し障りのない範囲で書いていこうかなと思います。

 

 

 

Life is Tech! プログラミングキャンプに参加してきた

もうすぐ夏休みも終わる頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

サピックス生は夏期講習とかカキシとか有名中とかやってる頃でしょうかねぇ。
中学受験を終えて中高一貫校に進学した同志たちは、中学3年生であっても高校受験の心配もなく、のびのびと過ごされていることかと存じます。

そんなみなさんは、Vもぎなんていう存在はご存じないですよね\(^o^)/

まぁVもぎの話はまた今度として、この夏、ボーイくんはプログラミングキャンプに参加してきました。

 

 

プログラミングキャンプ

Life is Tech! という会社が主催している、中高生向けのプログラミングキャンプです。キャンプといっても泊まり込みではなく、五日間、会場となった大学のキャンパスに通ってプログラミングを学ぶというものです。

camp.life-is-tech.com


実は、去年の夏にもここのキャンプに参加しようかと思ってコースラインアップを見ていたのですが、Unity はちょっと難しそうだしマイクラ Mod はちょうどマイクラに飽き始めた頃だったので、断念したんですよね。去年は確かこんなコースがありました:

  • iPhone/Android プログラミング
  • Unity
  • マイクラプログラミング
  • 映像・デザイン・アニメ制作
  • ウェブデザイン・ウェブプログラミング
  • デジタルミュージック・初音ミク


で、今年の夏にまたラインアップを見てみたら、上記のコースに加えて AI クリエイティブっていうのが追加されてました。Generative AI (ChatGPT) と Unity を使用して、自作のゲームを作るという、ナウいコースです。

 

生成系 AI の威力

最近の私はすっかり ChatGPT に頼りっきりです。

帯状疱疹の症状から Windows PowerShell のスクリプトの書き方まで、AI にお伺いをたてながら日々を暮らしています。昔は私もオライリーの厚い本を片手に Python をがんばって書いちゃうエンジニャーだったのですが、今は ChatGPT Plus に課金し、プログラムの作成からエラーの対応までやってもらっています。

ちなみに、うちの ChatGPT には Custom Instruction 機能を使って「あなたはドラゴンボールのベジータです」と思い込ませているので、アンニュイな夜にはベジータと雑談することもできます。

 

 

40代の私ですらこの有様なんだから、これからの若い人たちは色々なことに生成系 AI を使って、楽しく効率よく人生を過ごしてゆくのでしょう。ボーイにもそういった技術に早くから触れてほしいなと思い、AI クリエイティブコースに申し込んでみました。

なお、驚きの費用は、4日間のコースで 69300円。5日間のコースで 86790円です。

宿泊プランだとこの倍くらいします。

たか……

でも、今年の夏は近隣の温泉地に一泊旅行をした以外は特におでかけもしていないし、ボーイくんの将来のきっかけになりそうなことを何かしてあげたいなぁと思ったので、参加を決めました。

 

 

申し込みからキャンプまでの流れ

プログラミングキャンプというものに初めて申し込みましたが、こんな流れでした。

  • ウェブからコースの申し込みと料金の支払い (PCのレンタルオプションなども)
  • 後日、ガイダンスページの URL が送られてくる。そこに必要な準備などがまとまっている
  • Zoom を使った保護者向け説明会が何度か開催されるので、都合のいいタイミングを選んで参加できる。過去のキャンプの映像や質問タイムとかもある
  • キャンプまでに、プログラミングで使用する各種アカウントを作成して、パスワードなどを子供が忘れないように書き留めておく
  • キャンプの日、子供を会場に送ってゆく。自分のノートPC を持ち込んでもいいし、有償で借りることもできる(うちは借りた)
  • 初日は、チームで遊ぶ脱出ゲームみたいなのが企画されてたりして、なんか仲良くなれて楽しいらしい (小学生並みの感想)
  • 夕方、子供が帰ってくる。USB メモリにキャンプで作成した Unity のプログラムが入っているようで、自宅の PC にコピーして何やらプログラムを書いている
  • 終了時間の1時間後くらいには、その日の写真がアップロードされているので、親はそれを見てボーイやガールたちの楽しそうな姿に涙する
  • そんな感じでキャンプが数日間続く。ボーイが「開発って結構疲れるよな」といっぱしの口をきくようになる
  • 最終日、子供たちによるプレゼンがある。会場で直接聞いてもいいし、自宅でリモートで見ることもできる
  • キャンプ終了後、そのキャンプのまとめ動画が送られてくる! すてきな大学のキャンパスで、揃いの Tシャツでポーズをとる子供たち…… 親のドリームが色々詰まった動画にまた涙する
  • その感動をブログに書く ← 今ココ

 

 

良かったところ、微妙なところ

良かったところ

  • あの大学のキャンパスで学べる!
    会場には早稲田や慶応SFC などの有名大学があり、子供がその大学に通うイメージができます。写真や動画も撮ってくれたりして、いい思い出になりました(*´Д`)

  • メンターの大学生が有能。
    有名大学の選りすぐりのお兄さんやお姉さんがメンターとなり、技術支援をしてくれたり、アクティビティを盛り上げてくれたりします。中高生にとっては大学生は身近な大人なので、大学生ってこんななんだ、大学に行きたいな、っていうイメージができます。私はボーイくんのメンターのチャラい大学生の写真を見て、どこ大よ?って思って Facebook を見たら、筑附から理三に行っていました。チャラいとか思って本当に申し訳ありませんでした(´・ω・`)

  • 毎日、授業の後に写真が掲載されるので、雰囲気がわかる。
    真面目にプログラミングに取り組んでいるところ、数人でお昼を買いに行っているところ、みんなで戯けているところなど。うちの子はあまり社交的な方ではないのだけど、メンターがうまくなじませてくれたみたいです。

  • 子供が勝手に成長する。
    ボーイに「キャンプで Unity のアカウントが必要になるんだって」と言ったら、自分で Unity のアカウントを作っていました。英語のサイトを Google 翻訳かけながら。英語はとっても苦手なのに、興味のあることには積極的に動くことにびっくり。キャンプ中には「お母さん、C# のエラーとかわかる?」なども聞いてきました。途端に泣き崩れる私。すまんな、お母さんは C言語しか知らない。子供には C 言語と C# には互換性がないことを伝えます。まだ C言語で生活してる人もいるんです。

 

微妙なところ

  • 結構お金がかかる!
    参加費用自体も割と高額だけど、お昼ご飯や日中の飲み物を買うために1日1000円目安でお小遣いを渡していたので、5日間だとプラス5000円に!(お弁当持ち込みも OK だったのですが、子供たちでみんなでお店やコンビニに入ったりするのも楽しい経験だろうなぁと)

  • 親にも一定の IT リテラシーが求められる。
    まず、各種アカウントを準備する必要があるのです。AI コースではキャンプ参加までに Microsoft, Google, Facebook, ChatGPT, Unity のアカウントを準備しておく必要があり、まぁアカウントの作成自体はどれも無料だしすぐにできるのですが、実際にキャンプが開始した後にボーイから「Gmail にログインできない」「ChatGPT のアカウントつくれない(もうつくっただろうが!)」みたいな LINE が続々と届き、急ぎ対応を迫られることがたびたびありました(´Д⊂  
    パスワードを何度も間違えてロックされたりとか、Facebook のアカウントに写真を貼らなかったら数日でアカウントが凍結されそうになってたりとか、もうほんと色々ありました。

  • キャンプだけだと成果がいまいち見えない
    プログラムを作ってプレゼンをしました、めでたしめでたし。の後にどうなるか、ですよね。キャンプ中はメンターが色々助けてくれて Unity も使って開発を進めていましたが、やはりキャンプ中だけではプログラムは完成せず、家で開発を続けようにも、メンターがいないと結構難しい……! という感じです。
    コンピューティングに興味を持つ入り口になってくれたらそれで良いかなと私は思ってますが、プログラミングをもっとやりたいって言い出したら、Unity とかゲームプログラミングだと私が教えるのも難しいし、スクールに通わせた方が良いのかな…… などと悩ましいです。

結論

ボーイには、すごく良い経験になったと思います。

冬にもクリスマスキャンプがあるみたいなので、ちょっと気になっているところですが、その辺は Vもぎとか二学期の成績次第ですね。

 

IT ママの Run Run Sapix (まさか高校受験も……??) の続報をお待ちください。

 

 

 

 

 

 

中学2年生の振り返り

オッス、オラ悟空! ドン!!

このままだと 3年生への進学基準ぎりぎりっていうかワンチャン放校ですね」と言われながらも、なんとか 3学期を終えて 3年生に進級できる目処がたったので、久しぶりにブログで生存報告すっぞ!

放校なんて単語、初めて聞いたお……

 

 

 

2年生のあらすじ

お久しぶりです、ITママのにゃちです。

中学2年生のボーイくんは、一年間を通じて、ほぼほぼ学年下位 10パーセントの成績を維持していました。いや、しょうがないんです。どんなに優秀な子供たちを集めたって下位10パーセントという存在は必ず生じるので(ノД`)

真面目にがんばる子たちの中で、なんでこんなに勉強しないんだろうっていうくらい勉強しなかったので、順当な成績だったと思います。こんな成績でも学年最下位じゃないんですね、って面談のときに担任の先生に聞いたら、色々な事情で登校していない子もいるので……って申し訳なさそうに言われました(´・ω・`)

毎日、遅刻もせずに登校してお弁当を残さず食べて帰ってくるだけでも、まぁいいかと思いました。

ただ、ボーイが通う学校では、一定の成績をとらないと高校に上がれません。学校説明会では、一部上位の学校等に高校受験する人もいるけれど 90%が進学していると聞いて安心していたのですが、入学後の保護者会で、高校進学には足切りラインがあって下位数パーセントはやむをえず高校受験していると知りました(;´Д`)

 

 

この子が勉強をしないのは完全に親が悪い

この1年間、ボーイくんが勉強をしないのは、完全に親が悪かったです。

2年生のゴールデンウィークあたりに、ボーイくんに PC を買い与えてしまったのが決定打だった。私が子供の頃に PC に触れたのがちょうど中学2年生くらいの頃だったのと、この中学では個人 PC を配らないということが決まったので、ちょうどいいかなと思っちゃったんですよね。

そんなわけで、GeForce RTX 3070 で水冷なゲーミング PC がボーイくんの部屋に設置されました。最初は私が管理者権限を持ち、Microsoft Family で割とがちがちに PC 使用時間や閲覧サイトなどを制御していたのですが、すぐにクラッカーとシステム管理者のイタチごっことなりました。最終的にはこんなとこでバトルするのがアホらしくなって、サイトの閲覧承認くらいしかしなくなりました。

ボーイくんは、水を得た魚のようにゲームやら MODやらをインストールしていました。仕方ないです。私も初めて PC を手に入れた時は DOS シェルから C ドライブの全ての .bat ファイルと .exe ファイルを実行した覚えがあります。

あまりにも PC でばかり遊んでいて勉強をしないので PC なんて買わなきゃ良かったなと思いましたが、なんだかんだレポートを書いたり作文の下書きをするのに Office を使うようになったので、PC はあって良かったのかもしれません。

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PCを入手して大歓喜のボーイ氏

 

英語がやはり苦手

学校の英語の科目が嫌いすぎるらしく、なんかもう英語がどうしようもなくなりました。1年生の頃は、学校で受験する英検も申込用紙を隠して申し込まなかったくらい。2年生の春にとりあえず個人で申し込みをして4級は取り、学校で全員で受験する GTEC なども受けたので壊滅的にダメってわけじゃないことはわかりますが、とにかく嫌いなのだそうです。学校は帰国子女が結構いる割には英語のクラスのレベル分けが 2つしかなく、英語が苦手な子をちゃんと育てようという意思があまりないので、できない英語が嫌いになっていくだけの状態でした。担任の先生に「そんなに英語が苦手だったら、英語以外の科目で頑張ればいい」とまで言われるほど、とにかく苦手です(;´Д`)

塾も、英語の授業は絶対通わないというし、私が英語を教えようとしても、タイピングゲームに英語の教科書を打ち込んで練習できるようにしたりしても、全然ちゃんとやりません。中学受験の頃と違って、親が声がけをしても勉強したりしないし、なかなか難しい。

塾はイヤでも、中学受験でお世話になってボーイくんも信頼している家庭教師のてんていの授業なら受けてくれるので、中3 からはてんていに指導をお願いする予定です。ボーイくんの状況によっては高校受験・大学受験になるかもしれないので、てんていがついていてくれると心強いです(´Д⊂

 

 

 

 

じゃぁ何をしていたのかというと

本年度のボーイくんは、入手した PC で HOI4 (Hearts of Iron IV) というストラテジーゲームにハマり、永遠に第二次世界大戦をしていました。

社会の成績はいまいちなくせに、こういうゲームで出てくる国のことはほんとよく覚えるんですよね……。

他にも Apex Legends でダイアランクになったり *1、Youtube チャンネルを作ってゆっくり実況の動画を作成していたり、Discord のサーバで友達や高校の先輩やらとワイワイしてたり、PC を使ってできることを思う存分やっている感じです。

1年生の頃と変わったことといえば、主に友達やネット仲間とゲームするようになり、親とは一緒に遊ばなくなったことですね(´・ω・`)  こんな日がきっとくるだろうとは思っていましたが、寂しいようなホッとするような。

 

 

親は何をしていたのかというと

IT ママと IT パパは、ほぼほぼ自分の仕事と趣味で手いっぱいで、あまりボーイくんには構っていない一年でした。ボーイくんの環境をある程度整えたら、後は自分たちの人生を走ってます。

 

私はボーイくんの中学受験が終わった後、仕事で昇格し、一層忙しくなりました。昇格とは言っても管理職ではなく IT エンジニアのままなので、相変わらず部下はおらず、気楽な平社員です(*´Д`)  仕事が終わって晩御飯したりボーイくんに勉強したらとか声がけをした後は、夜はゲームして過ごしてます。XBOX Series X を買ってからは、より一層ゲーマー人生が捗るようになりました。

一方の夫は、もう何度目かわからないくらいの転職をしました。同じ会社でずっと働き続けている私と違って夫は結構なジョブホッパーです。前の勤め先が早期退職者を募集していたところにスッと手をあげて数ヶ月分の有給と退職金を手に入れ、毎週のように趣味の釣りに出かけるという天国を過ごした後、スッと次の職場が決まって無事、社畜に戻りました(´д`※)

 

 

大先輩の話

母のフレンドの息子クンが、ボーイくんと同じ私立中学の出身だということを最近になって知りました。大学附属校なので、その子は大学まで通ったそうです。ボーイくんの成績が悪くて心を痛めていることを話し、どんな感じだったかを母がフレンドに尋ねたところ、

 

「うちも息子クンの子育てには、ほんと苦労した。学校の宿題や作文はほぼ親が書いた。大学は成績ギリギリで学科は選べなかったけど、なんとか付属大学に進学。でもやっぱりレポートは親が書いた。レポート提出日前に徹夜で麻雀している息子に、○○駅までレポートを届けたこともあった」

 

Σ(゚Д゚) そこまで?! そこまでするの??

その話を聞いて、なんかちょっと冷めたというか、そこまでのお世話を自分が自分の息子にしたいかというと、そこまでしたくない。

 

中学受験で頑張っていた頃は、できればボーイくんにはいい大学に入ってほしいし親もできる限りサポートを続けてく!と思っていたのですが、ボーイくんには最低限必要な勉強をして、大学はどこでもいいから好きな学科で自力で卒業してくれればいいと思うようになりました。

 

 

未来はどう足掻いても必ず訪れる

ということで、次の生存報告は、「高校受験することになりました」かもしれません(;´Д`)

親の苦労は、もうちっとだけ続くんじゃ。

 

 

 

 

 

*1:私は超絶がんばってもプラチナ止まりなのに……

ファイナンシャルプランナーにライフプランを相談した成果【後編】

私立中高一貫の学費や寄付金という現実に直面した私が、ファイナンシャルプランナー(以下、FPさん)に無料のライフプラン相談をしてみたシリーズの最終回です。


これまで、会社の 401k (確定拠出年金) くらいしか投資らしいことをやってこなかった ITパパとITママが、FP さんと細かい面談を重ねた結果、どういった投資や保険を導入したのかを書きます。

 

ここまでの経緯は、以下の記事をご覧ください!

 

 

ライフプランの分析からの提案

家計を分析していただいた結果、今のペースで夫婦でフルタイム馬車馬的共働きを続けるのであれば、基本的な学費については賄えそうでした(*´Д`)=3 

ただ「今のペースで夫婦でフルタイム」というのは全てがうまくいっている楽観的な前提であり、仮にこのまま安穏と貯金を続けられたとしても、銀行預金だけでは老後資金が足りなくなるかもしれないということです。

確かに、老後資金2000万円とか言うけど、アウトドア好き・ゲーム好きの夫婦が 2000万円で老後 30年間を暮らせるのか微妙です。

 

前回も少し書きましたが、FP さんに作成いただいたライフプランシミュレーションによる我が家の対策ポイントは以下のようなものでした。

  • 教育資金と老後資金の対策
    教育にかかる諸々のお金は、今後10年で、合計1963万円(私立中高一貫から私立大学理系に進学、自宅から通学、学部卒、浪人や留年なしを想定)。これは年間のキャッシュフローで回す。
    それとは別に、老後資金を 65歳退職から 30年近く考える必要がある。確定拠出年金・投資信託・終身保険で対策をする。
  • 身体的リスク
    フルタイム共働き夫婦の身体的リスクは、家計へのダメージが大きい。
    ご主人万一時に必要となる保障額を考えて保険で対策。
  • 経済的リスク
    今のままだと、65歳時点での資産はほとんどが銀行預金の日本円となり、老後資金としては金額的にも不足する。資産の目標を○○○○万円として、これを投資信託や外貨、株式・債券などに分散することでインフレリスクや日本円の価値が下がった場合に備える。

 

中学受験をしているおうちはどこも同じような傾向と対策になるのではないかと思いますが、FP さんに分析してもらうと自分の暮らしに必要な具体的な金額と対策が明記されるので、目標が明確になりました。でも、果てしなく遠く感じる数字……

 

 

今回の相談の結果、新規導入・見直ししたもの

そんな感じで FP さんに色々な保険商品や投資の仕方をご案内いただき、その中から自分たちのライフスタイルに合っているものを選んで契約することにしました。

何回もオンラインでのミーティングを重ね、何時間も会話した結果、うちはこういった対策を取ることで落ち着きました。

 

 

ご主人が働けなくなったときのための保険

フルタイム共働きの子育て家庭における一番の危機は、子育てを主にやっている方が病気や怪我で働けなくなったときです。収入が半減する上に、延長保育だのシッターだのに余分に費用がかかる可能性があるためです。

うちでは10年ほど前から、私が働けなくなったときのために、あんしん生命の家計保障保険というものに入っていたのですが、夫にはがん保険と医療保険くらいしかかけていませんでした。もし夫が事故や病気で一時的に働けなくなっても、医療費さえ確保できれば私は仕事と育児が両立できているので、直ちに困ることはなかったためです。

 

でも、「子育て」のフェーズも後半戦になって教育費が嵩むこと、元はインドア派だった夫が海釣りや山登りといったアウトドア系の趣味で出かけることが増えたことを鑑み、夫もあんしん生命の就業不能保障保険に加入しました。

考え方はシンプルで、月々一定の保険料を支払うことで、夫が働けない状態となった場合に 65歳まで 月々 ◼️万円の給付金をいただけるというものです。給付金の金額は、これからの10年間で必要な教育費の1963万円を月額に平均した16万円の半分の 8万円に決めました。

がん・心疾患・脳血管疾患などになった場合には以降の保険料の払い込みは不要になるオプションもつけました。実は私の家計保証保険の方は、この制度のおかげで払い込みはせずに保障だけ受けている状態となっていて、とてもありがたく思ってます。

中学から大学までの教育費のピーク期間中にだけ加入しておき、いらなくなったら外します。

 

 

ご主人万一時の生命保険

夫が万一の時の生命保険も、これまではお葬式代くらいの金額しか契約していませんでした。

でも、FPさんに色々と計算してもらって損得勘定を検討した結果、アクサ生命のユニットリンクという保険を契約しました。

 

これは、生命保険と資産形成を組み合わせたような商品で、毎月の保険料で投資を行いつつ、死亡時にはまとまった額の死亡保険金がもらえるような仕組みです。投資先は、安定運用・積極運用・日本株式・外国株式・債券などから好きなものを選ぶ形になっていて、私たちは FP さんと相談して投資先や金額を調整しました。さすがに保険金も1億円ではなく、必要なだけの額に落としました。

これは自分たちだけでは絶対気づかなかったテクニックなのですが、この保険は、10年間保険料を支払ったあとは「払い済み」とすることができます。つまり、以後の保険料は支払わず、これまで支払った保険料の運用のみを続けるということができるのだそうです。たとえば、「◯◯歳までは保険料を支払い、そこで払い済みを行って、以後は保険金は支払わずに運用だけ続ける。老後は一時所得として非課税となる50万円ずつを毎年切り崩していく」みたいなテクニカルな活用方式も FPさんに教えてもらいました。実は○○年で払い済みにした方が、お得だったりするという話なども……

 

夫が「冬山に登る」と言い出したときには、ボーイが私立中学に合格したばかりなのに何で死亡フラグ立ててんのと思いましたが、万一時には子供の教育費をまかなえる額の保険が降りると思うと、暖かく送り出すことができそうです。

ちなみに、アウトドア好きな夫が最も避けなければならない状態は、遭難・滑落・水没等で死んでるか生きてるか分からなくなってしまうことだと思ってます。死んでいることが分からないと、保険金も降りないし、住宅ローンも払い続けなければいけないので。

夫には、ビーコン・エアタグ・海釣りにはライフジャケット必須などで、万一時の生死が確実に分かるようにすることをお願いしています。

 

これはダメ例↓  木っ端微塵になるとたぶん保険は降りない

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NISA での投資信託

あとは、NISA の口座で投資信託を始めました。

うちはもともと楽天カードのユーザだったので、楽天証券に IFA口座(FPさんからも内容を見ることができてアドバイスなどもらえる口座)を開設。NISA の制度で非課税となる年間120万円の範囲内で、夫婦それぞれ口座を持って、投資を行っていく方針です。IFA口座は会社によっては有料になることもありますが、今回相談した FP さんのところは無料でした。

NISAやるといいよっていう話は各所で聞くのですが、どうも腰が重くて面倒臭いというか、何をやればいいのかよくわからないということでこれまでは動くことができなかったのですが、FPさんに私たちの家計に合った金額の指針をもらえたのが良いきっかけになりました。

 

 

401K / iDeCo の内容見直し

私も夫も、これまでは確定拠出年金の制度をいまいち活用できていなかったのですが、資産形成についての意識を持ったことで、運用を見直してみました。

401kのサイトすら滅多にチェックしていなかったのですが、ちゃんと調べてみると、夫は色々と商品を分散して良い数値を出しており、逆に私は8割方を元本保障型年金みたいなやつに投入しつつ、残りを BRICs と日本株に消極的に割り当ててました。私が 401k を開始した頃は、どこに投資してもマイナスだったから元本保証型にしたのですが、これを機に、もう少し商品をちゃんと見てみます(;´Д`)  

 

 

今回面倒を見ていただいたFPさん

一通りの手続きが終わった後、FP さんに、

実は、これまでご相談していた経緯をブログに書いているんですけど、ブログ記事にも御社の名前出しちゃってもいいですか。悪口とかは書いてないので!」と聞いてみたら、広報にも確認して快諾してくださったので、ご紹介します。

 

ブロードマインド株式会社の S さんという FP さんに、今回ご担当いただきました。

 

ブロードマインドでは、「ブロードトーク」というウェブブラウザを使用した独自のオンライン面談システムを使用して面談を行います。専用のアプリをインストールしていなくても、ウェブブラウザで指定された URL を見に行けば zoom 的なことができて、画面共有やホワイトボード機能もあるため便利でした。

 

今回、私は無料家計相談をしていただいたわけですが、こういう場合、私たちの契約した保険等の仲介手数料が FP さんへの報酬となります。

4月の記事に書いた最初の相談から 5回くらい面談をして優に10時間は FP さんと話しており、面談の合間も丁寧な資料作成などをしていただいていたのですが、これで FP さん側は収益出せているのかどうか……!

 

初めての FP さんへの相談で、我が家のだらしない家計をさらけ出すのには最初とても勇気がいりましたが、やはり餅は餅屋で、右も左も分からない資産の運用方針をプロにアドバイスいただけてとても良かったです。

今後も、また5年毎くらいに家計のレビューや軌道修正の相談をしていただこうと思っています。それ以外にも、転職や相続などで急なお金の動きがあったときに、ひとまず相談できる先があるのは心強いと思ってます。

 

 

ライフプランをプロにアドバイスしてもらいたい、資産運用も始めてみたいけど怖いしわからん、など思っている方は、一度きちんとしたファイナンシャルプランナーに相談してみるという一歩を踏み出してみたら良いと思います。

ブロードマインド株式会社さんは、ウェブサイトから無料相談を申し込めるので、本ブログと同じような家計診断をしてもらいたいと思う方は、よかったらどうぞ↓ 
オンライン相談で最後まで無料で面倒見てもらえて、私はとても良かったです。(法人の相談だとさすがに有料になると思われる)


もしくは、私にメール(runrunsapix-nyachi あっとまーく yahoo.co.jp )をいただければ、私が担当していただいた若くて真摯な FP の S さんに直接繋ぎます(*´Д`)

 

 

ファイナンシャルプランナーとの面談【中編】

 

こちらの記事の続きです↓

 

 

 

 

私立中学入学を控えて「これからの学費は大丈夫かな」ってファイナンシャルプランナーに相談してみた件、「後編」を書こうと思ったのですが、ちょっと横道に逸れたことにも言及したいので、今回のエントリーは中編としました。

 

何があったのかというと、

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FP さんとのオンライン面談に、夫が同席してくれることになりました。

 

 

ITパパ、参戦

 

我が家は、夫婦のお財布は一つです。

大蔵大臣であり CFO である私が、全ての口座や収支を管理しています。とは言っても、ほとんどの支払いは自動引き落としかカード払いなので、MoneyForward というサービスで家計をざっくり管理して、不明瞭な大きな出費があったときに夫に「このヨドバシの支払いはなんぞ」とか確認するくらいです。

 

実際のところ、数字に対する感覚は、夫の方が良いんですよね。私は細々とした事務作業が得意なので、家計管理を担当しているに過ぎないのです。

 

ファイナンシャルプランナーさん(以下、FP)に「次回はぜひ旦那様も」と言われていたので、今回からは夫も一緒に参加し、家計の確認と今後の出費の予定が認識通りかどうか、ヒヤリングを再開しました。

普段はなんだか面倒くさくてあまり話さない金銭の話も、こうして第三者を挟むと、センシティブな話もサクッとできたり、意外な思惑が出てきたりします。

 

  • 親への仕送りはいつまで続けるか
  • ペットはいつまで飼うか(えっ…… ねこちゃんっていつか死ぬの……?)
  • 次に車を買うとしたらどういうグレードのものか(夫婦で完全に意見が食い違うのがこちらです)
  • 子供の食費はいつまで出すか(ママはずっとボーイに家にいてもらってもいいけど、パパはそうでもないらしい)
  • 老後はどのように暮らしていきたいか

 

そして、にゃち家バージョンのライフプラン表(↓こちらは参考画像。本物は恥ずかしくてお見せできない)がとうとう出てきたのですが……

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もしかして、私がボーイと関わることができるのは、中・高・大学の残り 10年ちょっとじゃないですか??

そのあとの、20年とか 30年とか、夫と二人で生活するんですね?!?!

 

うちは割と夫婦が仲良しで、一緒でも各自でも、ゲームしたり登山したりキャンプしたりネコチヤンのお世話したり漫画読んだりして、老後も楽しく生活できると思ってますが、「子供を育てる」というミッション終了後の人生を改めて考えてみると、本当に長い。

 

 

我が家の課題

 

私が老後の人生を考えて白目剥いていたところ、FP さんからのまとめとして、にゃち家の課題は以下の3点であることが報告されました。

  • 教育資金と老後資金の対策(ここから10年間の教育資金は、学費や塾代で1963万円)
  • 身体的リスク(ご主人万一時 に備えて必要十分なサイズの保障を)
  • 経済的リスク(銀行預金の日本円だけではなく、資産を分散するべき)

 

にゃち家は社畜×2のパワーカップルであるため、インカムもあるけど浪費も多いです。洗い出された課題に合わせた金融商品や保険のご提案を、次回見せていただく予定になってます。

 

 

横道に逸れるけど、私が気に入らなかったこと

 

それはそうとして、今回は FP さんにソニー生命のシステムでライフプラン表を作っていただいたのですが、FP さんに説明いただいた資料に気になる点がありました。

 

FP「こちらが、ライフプラン用に入力したデータです。こちらがご本人、そして配偶者様のデータ。あ、これはですね、システムの都合上、ご本人様というのは旦那様になっています

 

……は?

 

今回、相談をしたのは私だし、生涯賃金で考えても夫と私はおそらく同じオーダーで存在していると思うのですが、結局日本の保険システムではいまだに家計の中心は夫ってことになるのですね

 

ーーなんていう面倒なことは言わずに、「はぇ〜〜」と話を聞いていましたが、保険のご提案でも、ベースはご主人万一時*1という内容になるようです。

 

おそらく「ご主人万一時」というのはその業界のテンプレ用語みたいなもので何も考えずに使っているのだろうと思うのですが、その言い方にムッと思うのは私だけではないはず。私は「夫と私は対等なのでご主人という呼び方は気に入りません」みたいなことをわざわざ口に出す方ではないですが、保険業界はもう少し用語にセンシティブになっても良いんじゃないかなと感じます。

 

 

一億円あったら何しよう

 

それはさておき、FP さんが書いてくださったアジェンダの資料を見ると、ここからのご提案に

 

「ご主人に万一があった後、奥様とご家族が今と同じ生活を続けていくため、1億円の死亡保障を」

 

というものが含まれるようです。

ご主人万一時には、夫の分の住宅ローンがチャラになって食費もかからなくなって車も処分して維持費不要になるので、私のお給料と今契約している保険の死亡保障だけでもインドア派ゲーマー親子は十分生活していけるはず。共働き家庭の我が家が一番懸念しているのは、二人のどちらかが病気や怪我で働けなくなった上にローン等を払い続けなければいけなくなることであり、それに対して十分カバーできる医療・がん保険などはすでに加入済みです。

 

以前、大手保険会社に勤めている身内も、奥様や家族のために1億円の死亡保障を自分にかけていると言っていましたが、そういう大きな保障って、保険営業の基本みたいなものなんですかね。

 

でも、1億円かぁ…… 1億円あったら、会社辞めて起業しちゃおうかな?!

 

なんだかんだ言って、時間とリソースを使って色々と考えてくれている FPさんなので、どういうご提案をするのか次回を楽しみにしています!

 

*1:「死亡時」ってストレートに言いづらいから「万一時」っていう言い回しが個人的にすごくツボで、私も仕事で活用していきたい日本語だと思いました。「サービス万一時にも自動でフェイルオーバーしますので大丈夫ですよ」とか言ってみたい。

今後の学費も気になるしファイナンシャルプランナーにライフプランを相談してみる【前編】

 

突然の電話勧誘

クレジットカード会社から「ファイナンシャルプランナーとウェブ面談をして、ライフプランを作ってもらう無料サービスのご案内です。お子様の教育費や老後の資金に不安はありませんか?」という電話がかかってきました。

普段はそういった類いの勧誘はスルーしているのですが、ちょうどうちはこれから私学の学費をちゃんと払っていけるのかしらなんて漠然と不安に思い始めたところだったので、餅は餅屋ということで予約を取ってもらいました。

特に、「子供が私立の中高一貫校に通うことになり、教育費を捻出しつつ老後に備えるためにはどれくらい頑張らなきゃいけないのかイマイチわからない」ということを相談したいことも伝えました。

 

電話を切った後、今回ご紹介いただいたファイナンシャルプランニング企業とカード会社の関係性や、どういったビジネスモデルになっているのかをググって調べました。何かの詐欺かもしれないですしね。

 

 

FP面談の準備

面談に先駆けて、準備するものがありました。

ウェブ面談の環境の準備(スマホかタブレットかPC)と、毎月の収支に関する情報です。聞かれたら答えられるように、お給料明細、住宅ローンの金額、光熱費や保険のファイルなどを収集しました。

普段は Money Forward というウェブ家計簿サービスを使って収支をどんぶり勘定しているのですが、改めて洗い出してみると、結構色々な費用がありますね(;´Д`)   Evernoteとか、もう切るか……。

そして今現在の一番の懸念は、ここから必要となる教育費です

もちろん、志望校のウェブサイトやこういう表を熟読し、交通費なども加味して「いける!」と判断した上で受験をしているのですが、公開されている授業料などとは別に、部活とか友達づきあいとか任意での海外研修といったような、始まってみないと幾らかかるのか分からないような出費もあるわけです。しかもそれが、6年間続き、そして大学へ。

6年生の頃は、今使わずにいつ使うのだ!という勢いでお金を使いましたが、実際はここからが出費本番ザマスね。

 

 

初めて他人に家計を開示した

果たして迎えた、ファイナンシャルプランナー(以下、FP)さんとの面談の日。

ここにきて何なのですが、今までよその人に自分の家の収支なんてほとんど話したことがなかったので、なんだかすごく恥ずかしいです(;´Д`)  もしこれが手の込んだ詐欺案件だったらどうしよう。あるいは、無茶な金融商品を勧められたりとか。

 

なんて警戒心MAXな人間にも慣れているのか、FPさんはサクサクと自己紹介と所属会社の事業内容の説明をして、プロフェッショナルな流れで今回できることの説明を進めてくれました。

 

今回は、にゃち家の収入と支出を想定したライフプランの作成をしてくれる予定です。パンフレットによると、こういうやつ:

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時間も限られていますので、早速我が家の毎月の固定費のヒヤリングが開始です。保険や住宅ローンの内容、自家用車の費用などの出費が、一つ一つ細かく洗い出されて、スプレッドシートに計上されてゆきます。

FPバージンな私は、(そんなとこまで?!)(住宅ローンの利率なんて、今まで誰にも話したことないのに)(みんなFPさんとこんなことしてるの……?(´д`※)ハァハァ)と、頭がチカチカしてきました。文章にするのが難しいので、以下は会話の抜粋です。

 

FP「では、いよいよお子さん関連の今後の出費を考えてゆきましょう」

 

私「はい。うちは私立の中高一貫に入学予定で、子供の能力や性格からすると、国立は無理そうなので私立の大学に進学することになる可能性が高いです。一旦、学部までで考えています」

 

FP「すると、一般的な目安ですが、私立中高で800万くらいかかりますね。文系理系は意外とわからないものですが、念のため高い方に備えておくとして、私大の理系で 600万円と考えましょう」

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私「はい……(わかってはいたけど、高いなぁ。中高大の10年間で1400万か)」

 

FP「大学付属の場合、内部進学せずに大学受験をする場合、1年くらい塾に通うと、およそ 120万円。入試は一学部3万5千円くらいになります」

 

私「一年で 120万円……(;´Д`)ヒエッ (……と思ったけど、中学受験の 6年生の1年間のがかかってたわ)」

 

FP「中学生・高校生のうちは、お小遣いは月にいくらくらい渡しますか? 大学生になってもお小遣いあげますか?」

 

私「お小遣い……!? 現金で全額渡すかどうか分かりませんが、スマホ代・友達と遊ぶお金なども含めて、ひとまず中学生は◯◯円、高校生は◯◯円くらいで考えてみます。大学生でも、バイトか何かするようになるまでは、お小遣い渡します」


FP「無事に大学に入学できた場合、大学の教科書代は親が払いますか?」

 

私「教科書……! そういえば、私も大学で分厚い高い本をいっぱい買った覚えがある…… はい、ペイ・フォワードってことで、親が払います(´Д⊂」


FP「息子さんが結婚される際には、お祝いにお金を渡しますか? ちなみに、ゼクシィ調べだと、平均で 100万円くらい渡していますね」

 

私「アッ…… じゃぁ、100万円渡します」

 

もう、ここまででシオシオです。

子供一人育てるのって、大変すぎじゃないですか。

 

FP「さて、車は乗り続けますか?」

 

私「夫がアウトドア好きなので、ずっと乗ると思います。今の車が気に入ってるのだけど、もう10年近く乗っているので、5年後くらいに 1度は買い替えるかも」

 

FP「車が好きな男性は、たぶん60歳前後で最後のクルマが欲しくなると思います。2度買い替える予定で考えていきましょう」

 

私「そういうものですか」

 

FP「他に何か気になる出費や、考慮しておきたい旅行プランなどはありますか?」

 

私「夫が、趣味のキャンプやアウトドア用品に費やす出費が多いのですが、これから教育費もかかるし、うちあまり貯金もないし、正直、そんなにテント買って大丈夫なのかなって不安になります」

 

FP「趣味があるのはいいんじゃないですか。テントなんて毎年買うわけじゃないでしょうし

 

私「いや、それが、キャンプ好きはテントとか寝袋とかいくつも買うんですよ。他にも、ランプとか大きな箱とかクーラーボックスとか、パリピがBBQできるくらいあります」

 

FP「なるほど。今日お伺いした限りでは、二人ともフルタイムで働いている今のにゃち家に必要なのは、主に老後資金なんです。老後のために必要となるお金を毎月の給与からあらかじめ差っ引いて、どこか別のところに移しておきましょうか。そうすれば、生活費や教育費が出ていった後の残りのお金は全部好きに使っちゃっていいんですよ。それなら、にゃちさんも安心して旦那さんの出費を見守れると思います。今日ヒヤリングした内容でライフプランを作って、毎月どれくらい貯めればあとは好きにしていいのか、次回お教えしますね」

 

 

なるほどなるほど?!

 

これまでは、老後に向けて幾ら貯めたら十分なのかわからなかったので不安でしたが、「毎月これくらい貯めれば大丈夫ですよ」って FPさんに言ってもらえたら、残りのお金を夫は趣味に、私はボーイの教育費に、心置きなく注ぎ込めます。

 

こうして、家計の全てを初めて他人に曝け出した第一回の面談が終わりました。

 

まだ(こんなに素直に他人にお金のことを話しちゃっていいのかな)という不安もありますが、これまで誰にも話せずにいた「うちは経済的に大丈夫なのかな」「みんなどれくらい準備してるんだろ」という漠然とした不安ついて、きちんとデータを出してプロフェッショナルに相談できたこと、そしてそれによってにゃち家の強みやリスクを洗い出せたことは、タイミング的に非常に良い機会でした。

 

これが高度な詐欺とかでなければ、次の面談の後編に続きます!

 

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