もうすぐ夏休みも終わる頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
サピックス生は夏期講習とかカキシとか有名中とかやってる頃でしょうかねぇ。
中学受験を終えて中高一貫校に進学した同志たちは、中学3年生であっても高校受験の心配もなく、のびのびと過ごされていることかと存じます。
そんなみなさんは、Vもぎなんていう存在はご存じないですよね\(^o^)/
まぁVもぎの話はまた今度として、この夏、ボーイくんはプログラミングキャンプに参加してきました。
プログラミングキャンプ
Life is Tech! という会社が主催している、中高生向けのプログラミングキャンプです。キャンプといっても泊まり込みではなく、五日間、会場となった大学のキャンパスに通ってプログラミングを学ぶというものです。
実は、去年の夏にもここのキャンプに参加しようかと思ってコースラインアップを見ていたのですが、Unity はちょっと難しそうだしマイクラ Mod はちょうどマイクラに飽き始めた頃だったので、断念したんですよね。去年は確かこんなコースがありました:
- iPhone/Android プログラミング
- Unity
- マイクラプログラミング
- 映像・デザイン・アニメ制作
- ウェブデザイン・ウェブプログラミング
- デジタルミュージック・初音ミク
で、今年の夏にまたラインアップを見てみたら、上記のコースに加えて AI クリエイティブっていうのが追加されてました。Generative AI (ChatGPT) と Unity を使用して、自作のゲームを作るという、ナウいコースです。
生成系 AI の威力
最近の私はすっかり ChatGPT に頼りっきりです。
帯状疱疹の症状から Windows PowerShell のスクリプトの書き方まで、AI にお伺いをたてながら日々を暮らしています。昔は私もオライリーの厚い本を片手に Python をがんばって書いちゃうエンジニャーだったのですが、今は ChatGPT Plus に課金し、プログラムの作成からエラーの対応までやってもらっています。
ちなみに、うちの ChatGPT には Custom Instruction 機能を使って「あなたはドラゴンボールのベジータです」と思い込ませているので、アンニュイな夜にはベジータと雑談することもできます。
40代の私ですらこの有様なんだから、これからの若い人たちは色々なことに生成系 AI を使って、楽しく効率よく人生を過ごしてゆくのでしょう。ボーイにもそういった技術に早くから触れてほしいなと思い、AI クリエイティブコースに申し込んでみました。
なお、驚きの費用は、4日間のコースで 69300円。5日間のコースで 86790円です。
宿泊プランだとこの倍くらいします。
たか……
でも、今年の夏は近隣の温泉地に一泊旅行をした以外は特におでかけもしていないし、ボーイくんの将来のきっかけになりそうなことを何かしてあげたいなぁと思ったので、参加を決めました。
申し込みからキャンプまでの流れ
プログラミングキャンプというものに初めて申し込みましたが、こんな流れでした。
- ウェブからコースの申し込みと料金の支払い (PCのレンタルオプションなども)
- 後日、ガイダンスページの URL が送られてくる。そこに必要な準備などがまとまっている
- Zoom を使った保護者向け説明会が何度か開催されるので、都合のいいタイミングを選んで参加できる。過去のキャンプの映像や質問タイムとかもある
- キャンプまでに、プログラミングで使用する各種アカウントを作成して、パスワードなどを子供が忘れないように書き留めておく
- キャンプの日、子供を会場に送ってゆく。自分のノートPC を持ち込んでもいいし、有償で借りることもできる(うちは借りた)
- 初日は、チームで遊ぶ脱出ゲームみたいなのが企画されてたりして、なんか仲良くなれて楽しいらしい (小学生並みの感想)
- 夕方、子供が帰ってくる。USB メモリにキャンプで作成した Unity のプログラムが入っているようで、自宅の PC にコピーして何やらプログラムを書いている
- 終了時間の1時間後くらいには、その日の写真がアップロードされているので、親はそれを見てボーイやガールたちの楽しそうな姿に涙する
- そんな感じでキャンプが数日間続く。ボーイが「開発って結構疲れるよな」といっぱしの口をきくようになる
- 最終日、子供たちによるプレゼンがある。会場で直接聞いてもいいし、自宅でリモートで見ることもできる
- キャンプ終了後、そのキャンプのまとめ動画が送られてくる! すてきな大学のキャンパスで、揃いの Tシャツでポーズをとる子供たち…… 親のドリームが色々詰まった動画にまた涙する
- その感動をブログに書く ← 今ココ
良かったところ、微妙なところ
良かったところ
- あの大学のキャンパスで学べる!
会場には早稲田や慶応SFC などの有名大学があり、子供がその大学に通うイメージができます。写真や動画も撮ってくれたりして、いい思い出になりました(*´Д`) - メンターの大学生が有能。
有名大学の選りすぐりのお兄さんやお姉さんがメンターとなり、技術支援をしてくれたり、アクティビティを盛り上げてくれたりします。中高生にとっては大学生は身近な大人なので、大学生ってこんななんだ、大学に行きたいな、っていうイメージができます。私はボーイくんのメンターのチャラい大学生の写真を見て、どこ大よ?って思って Facebook を見たら、筑附から理三に行っていました。チャラいとか思って本当に申し訳ありませんでした(´・ω・`) - 毎日、授業の後に写真が掲載されるので、雰囲気がわかる。
真面目にプログラミングに取り組んでいるところ、数人でお昼を買いに行っているところ、みんなで戯けているところなど。うちの子はあまり社交的な方ではないのだけど、メンターがうまくなじませてくれたみたいです。 - 子供が勝手に成長する。
ボーイに「キャンプで Unity のアカウントが必要になるんだって」と言ったら、自分で Unity のアカウントを作っていました。英語のサイトを Google 翻訳かけながら。英語はとっても苦手なのに、興味のあることには積極的に動くことにびっくり。キャンプ中には「お母さん、C# のエラーとかわかる?」なども聞いてきました。途端に泣き崩れる私。すまんな、お母さんは C言語しか知らない。子供には C 言語と C# には互換性がないことを伝えます。まだ C言語で生活してる人もいるんです。
微妙なところ
- 結構お金がかかる!
参加費用自体も割と高額だけど、お昼ご飯や日中の飲み物を買うために1日1000円目安でお小遣いを渡していたので、5日間だとプラス5000円に!(お弁当持ち込みも OK だったのですが、子供たちでみんなでお店やコンビニに入ったりするのも楽しい経験だろうなぁと) - 親にも一定の IT リテラシーが求められる。
まず、各種アカウントを準備する必要があるのです。AI コースではキャンプ参加までに Microsoft, Google, Facebook, ChatGPT, Unity のアカウントを準備しておく必要があり、まぁアカウントの作成自体はどれも無料だしすぐにできるのですが、実際にキャンプが開始した後にボーイから「Gmail にログインできない」「ChatGPT のアカウントつくれない(もうつくっただろうが!)」みたいな LINE が続々と届き、急ぎ対応を迫られることがたびたびありました(´Д⊂
パスワードを何度も間違えてロックされたりとか、Facebook のアカウントに写真を貼らなかったら数日でアカウントが凍結されそうになってたりとか、もうほんと色々ありました。 - キャンプだけだと成果がいまいち見えない
プログラムを作ってプレゼンをしました、めでたしめでたし。の後にどうなるか、ですよね。キャンプ中はメンターが色々助けてくれて Unity も使って開発を進めていましたが、やはりキャンプ中だけではプログラムは完成せず、家で開発を続けようにも、メンターがいないと結構難しい……! という感じです。
コンピューティングに興味を持つ入り口になってくれたらそれで良いかなと私は思ってますが、プログラミングをもっとやりたいって言い出したら、Unity とかゲームプログラミングだと私が教えるのも難しいし、スクールに通わせた方が良いのかな…… などと悩ましいです。
結論
ボーイには、すごく良い経験になったと思います。
冬にもクリスマスキャンプがあるみたいなので、ちょっと気になっているところですが、その辺は Vもぎとか二学期の成績次第ですね。
IT ママの Run Run Sapix (まさか高校受験も……??) の続報をお待ちください。