小学校に入る少し前くらいから、寝る前に本の読み聞かせをしていました。
フルタイムで仕事を続けている私は、日中にボーイとのんびり接することができないので、せめて夜寝る前くらいはこどもとの時間をとろうと思って始めた習慣でした。
私が選ぶ本は、だいたいがファンタジー小説です。自分が飽きずに読んでいられることが長く続ける大事な条件なので、くもんの推薦図書リストを参考に、自分が読みたいものを選びました。
デルトラクエストやダレン・シャンといったファンタジー長編シリーズを毎晩少しずつ読み聞かせました。時には寝落ちされたり、あるいは22時を過ぎても「もっと読んで!!」とせがまれたり。
本の一巻を読み終わって次の巻を手に入れるまで、間を持たせるために Kindle で安値で購入できる宮沢賢治の短編を混ぜてみたりもしました。
注文の多い料理店。どんぐりと山猫。銀河鉄道の夜。オツベルと象。セロ弾きのゴーシュなど。
ボーイは意外と何を読んでもおとなしく聞いてくれるので、ママの気まぐれ読み聞かせ習慣はずっと続き、4年生からはその流れのままサピックスのテキストを読み聞かせするようになりました。
読むのは主に理科と社会です。特に、サピックスの社会のテキストはこどもに語りかけるようなやわらかい文体で書かれていて、夜の静かな読み聞かせにぴったりです。私がテキストを読んでいると、所々でボーイがサピックスで覚えてきた追加情報を教えてくれたり、逆に私が突然クイズを出してみたり。理科のテキストのコラムも面白いですね。
国語のBテキスト(長文)もたまに読んであげますが、教科書に出てくる物語文はなんだかモヤっとする展開があったりして、私はあまり好きではありませんw
通年下位クラスのボーイは、自分では面倒臭がってテキストを読み返すことが殆どないのですが、私が読み聞かせをするのは嬉しいみたいで、じっと聞き耳をたててくれます。この時間がなかったら、タダでさえ時間を割きづらい理科社会は、さらに壊滅的な成績だったかもしれません。
読み聞かせをしていてよかったなと思います。
ちなみに、よいこの君主論を読み聞かせたのは失敗でした。
「僕もクラスの覇権を取る」とワルい顔をするようになって心配しましたが、何日かすると「やっぱりボス女子には勝てなかった」とつぶやき、覇権の話はしなくなりました。