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こどもの英語教育:NOVAと公文を比べる

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私は高校生までアメリカで暮らしていたため、日本語と英語のバイリンガルです。

自分の子供も英語が話せるようになったらいいなと思い、赤ちゃんの頃から頻繁に英語で話しかけたりしていたのですが、日本で育つ日本人家庭の子は、ママ一人が英語で語りかけてるだけじゃさっぱり英語を話すようにはならないですね

ママ英会話だけじゃダメなんだなぁと感じ、5歳頃から NOVA (当時のジオス)の英会話クラスに通わせてみました。そこで 5年ほど英会話レッスンに通ったあと、4年生からは公文で英語を学んでいます。

我が家での「習い事」としての英語教育の経験から、英会話教室と公文の比較を書きます。長文ですので、興味ある方だけどうぞ。

 

 

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NOVAと公文、どっちがいいの?

どっちも良いですよ!

コミュニケーションに使う言語としての英語や、海外文化に触れさせたいなら、外国人講師のいる英会話教室を勧めます。家庭学習の負担の少ない、楽しい習い事です。ただし、よほど英語が気にいるか、もしくは日常的に英語が飛び交う家庭環境でもないと、子供がペラペラと英語を話すようにはならないと思います。

義務教育の科目としての英語の先取りや、英検などの資格を取らせたいなら、公文が良いです。読み書き音読がメインとなりますが、日本で暮らすならそれだけでも十分かもしれません。なお、E-Pencil をちゃんと使ってる子は、下手な日本人に英語を教わるよりも、英語の音読の発音が良いです。

経済的に許されるのであれば、両方通うのがベストです。Speaking, writing, grammar, culture など、バランス良く英語の教養が身につくと思います。

 

NOVA: 外国人講師と歌って遊べる、楽しい習い事

ボーイは、5歳から10歳ごろまで、ジオス改めNOVAのジュニア英会話に通いました。

レッスンは週1回で、お月謝はレベルにもよりますがグループレッスンで 6000円〜8500円くらい。このほか、四半期に一度くらい、教科書代(2000〜3000円程度)がかかります。また、半年に一度、有償のレベルアップコンテストがあり、合格が認められると上のクラスに上がることができます。ジュニアコースの場合、だいたい 1〜2年に1度、クラスが上がる感じでした。

外国人教師による英会話レッスンは、英語や外国文化に手軽かつ安全に触れることのできる、素晴らしい機会だと思います。特に、NOVA のように男女・国籍の多様な英語教師がウロウロ出入りして気軽に話しかけてくれるお教室は良いと思います。こどものレッスンの後には先生が親に「今日のレッスンの概要」を英語で話してくれるので、なんなら親も先生とちょっとした英会話の練習ができます

ボーイも、ブロンドのおねえさん先生に甘えたり、カナダ人のイケメン先生とゲームをしたり、肌の黒いアフリカ系アメリカ人の先生がこわくてお話ができなかったり、色々な経験ができました。

しかしながら、費用対効果で考えると、NOVAはちょっとコスパが悪いかもしれません。子供向けの英会話教室は家庭で行う宿題や課題が少ないので、よっぽど自主的に家庭学習をしっかりやらせないと英語は身につきません。一応「英語力は、英検○級レベルですよ」とは言われるものの、実際に英検を受けるための準備のコースはありませんし、そもそも読み書きの演習が全然足りません。

NOVAの宿題は、CDを聞いてテキストの復習ページを一枚やるくらい。毎日CDを聞かせたりテキストの予習復習させたりすればそれなりに身につくかもしれませんが、こどもさんは普通そこまで自主的にはやりませんので、親がどこまでやらせるかの問題になります。同じCDばかり聞くと飽きるようであれば、別途、英語教育のCDやDVD教材も買われたりして、家庭学習の不足を補うしかありません。

さらに、特に学年が上がるととにかく筆記が少ないことに物足りなくなってくるかと思います。多少 writing を重視した子供向けレッスンもここ数年で出てきたのですが、それでもやはり全然足りないように感じます。NOVAはもっとテキストに力を入れて、writing をたくさんできるような家庭学習用テキストを別途開発してくれたらいいのにと思います。もしくはいっそ、公文と提携すればいいのに。

英会話教室の本質である「会話」の方も、週イチのレッスンに丸投げしているだけでは、十分な英語を話せるようにはなりません。家庭で英語での受け答えができる人がいないと子供への英会話の定着は厳しいです。

ただ、世界には色々な国があり、日本語が通じない人がいるということ(実は世界ではそういう人の方が多いわけです)、色々な国があり、いろいろな外見の人がいるということを子供に感じさせるのには、良い場所だったと思います。

英語の歌もいくつか覚えてきますし、ハロウィンやクリスマスなどのイベント時には教室単位で小規模なパーティがあったりします。「効果」に主眼を置かなければ、気軽に通える楽しい習い事かと思います。

あと、これはお教室にもよると思いますが、お子さんのレッスンを待つ数十分の間に、他のお母さん方とのコミュニケーションも出来ますね。幼い頃から英会話教室にお子さんを通わせているお母さんたちは、割と経済的に余裕があって幼児教育に興味や知識がある方が多いので、他の習い事や塾のお話も情報交換できる良いママ友になり得ます。

 

くもん: お勉強としての先取り英語学習

公文の仕組みはご存知の方が多いと思います。近所のお教室に通い、数人から十数人いる生徒さんたちを数人の先生が見守る中、一人一人の進度でプリントで学習していくようなシステムです。英語もほぼ同じ仕組みで、日本人の先生が指導します。デフォルトでは週2回お教室に通うシステムですが、(月謝は変わらないことを承知の上で)1回にもできます。

現在は、お月謝は 7560円。テキスト代はかかりませんが、初回だけ、E-Pencil と呼ばれるペン型のスピーカーを購入します(定価6480円)。この E-Pencil を用いてプリントに書かれている英語を再生したり、一緒に唱えたりして英語を学びます。お家でやる宿題プリントも毎日10分くらいずつの量が配布されますので、しっかり家庭学習することでちゃんと定着もします。

学習の基本作業は、独りで「聞く」「言う」「読む」「書く」ですので、誰かと「話す」機会は殆どありません。たとえば、

I like math.  He wants to be a musician.

といったような基礎的な文章を繰り返し聞いたり言ったり書いたりすることには慣れてきます。しかし、プリントに書いてある会話を先生と読むことはあっても、雑談的な会話を英語で話したりはしません。

大人がラテン語を学ぶのと似てるかもしれません。会話をするための言語としてではなく、学問としての言語を習う感じです。ただ、日本の教育システムにおける英語の評価方法を考えると、これでいいっちゃいいんです。英検やTOEIC、TOEFLといった認定試験も目標にできますし。

先生が日本人なので(英語の発音とか大丈夫なのかな?)と思われるかもしれませんが、発音は E-Pencil の音声を再生する形なので、問題ありません。クセのない綺麗なアメリカ英語の発音を繰り返し聞き、自分のペースで真似ることができます。くもんに通ってる子の英語の練習の姿をたまに見ますが、小さい頃から英語に触れているのもあるのでしょうけど、意外とみなさん発音が良いです。

あえて難点を探すとすれば、プリントに沿った英語しか出てこないので応用が利かないのと、音声があまりにもハッキリした綺麗すぎる英語なので、色々な発音を聞き取る耳を育てるのにはあまり役立たないかもなぁと感じるところです。

せっかく幼児期から子供に英語を聞かせられるのだから、もっとNOVAとかと連携して、いろんなイントネーション(イギリス系やラテン系、アフリカンアメリカン系)の英語講師の音声も聞かせてくれたらいいのに。

なお、公文では、先生との面談の機会が年に1、2度設けられており、そこで自分なりの目標設定をお願いすることもできます。例えば、中学受験までに英検○級を目指したい、とか。留学させたいので、TOEFLで何点を取れるようになりたい、とか。学習内容自体はプリントに沿ったものにはなりますが、ゴールに向かっての進度の調整や教材のアドバイスをしてくださると思います。

 

我が家での英語教育における所感

現在5年生のゆるふわボーイは、5歳頃から5年ほど NOVA (当時のジオス)の英会話クラスに通いました。早いうちから英会話を習わせていたこともあり、日本人が苦手に感じやすい R/L や B/V の聞き分けや発声も自然にできています。(発音や聞き取りについては小学生以降でも全然間に合いますが、カタカナみたいな日本語英語の癖がつく前に正した方が良いとは思う)

また、外国人の先生と、言葉ではうまく会話できなくても、会ったら high five するような、カジュアルな関係が続けられたのもよかったと思います。ボーイのお気に入りの先生はイケメンのカナダ人の男性で、カナダの食べ物や気候の話をよくしてくれたようで、外国に対する親近感や興味も持つことができました。

一つ後悔しているポイントとしては、受験で英語を有利に使うことを考えたら、もっと早く公文に切り替えていてもよかったかなと。 塾の日数もあるので、公文には週に1回だけ通っているのですが、このペースだと 6年生の冬に英検3級に届くか届かないかくらいなのでは、と思います。

母としては、人と話すための英語を学んで欲しくて英会話教室に長く通わせていたのですが、中学受験でも英語が割と有利に働くと知っていれば、小学校低学年から公文に切り替えるか、1年だけでも両立させてみたらよかったのかもしれません。

 

 

 

以上、英会話教室 (NOVA) と公文の比較でした。

英語ができると言うのは、将来どの分野に進むにしても、かなり強い武器になります。子供の頃から少しずつ積み上げる英語の経験と自信は、決して無駄にはならない資産だと思っています。

 

お子さんの習い事としての英語の学習を検討されている方の参考になれば幸いです!

 

 

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