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【東京防災】「東京 マイ・タイムライン」で作った計画と実際の台風で違っていた点

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先の夏休み、5年生ボーイの小学校の夏休みの宿題の一つとして、「東京 マイ・タイムライン」という課題がありました。

 

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これは東京都が作成している教材で、台風の風水害時に各家庭で取れる対策をタイムラインとして作成することができます。いざ台風がきたら、このタイムラインを取り出すと、どのタイミングでどういった行動をするべきかがわかり、落ち着いて行動できるようになることが期待されます。備えあれば憂いなし。

 

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我が家でも、8月後半の休日に、ITパパ、ITママ、ゆるふわボーイの3人で「大きな台風が来たらどう行動するか」を話し合いました。

 

とは言っても、机上で大型台風を想定するだけですので、あまり現実感はありませんでした。「台風が来て避難することになったら、祖父母に連絡をして、あらかじめ準備してあった持ち出しバッグや身の回りのものを持って、避難所に避難する」というシンプルな計画を作りました。

 

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我が家は山手線の東側のゼロメートル地帯にあります。近隣の川が氾濫すると、水量によっては床上浸水する可能性があり、さらに荒川みたいな大きな川が本格的に氾濫したら、あっという間に一階部分が水没する可能性もあります。この街には祖父の代から住んでいますが、私が経験した中では、30数年前に近所の小さな用水路が氾濫して床上浸水して以来、洪水の被害はありません。ですので、割と安心して暮らしていました。


そんなときに、今回の令和元年の台風19号です。


かつてない大きさの台風が東京に上陸する可能性があり、何なら首都圏を直撃して未曾有の被害がでるかもしれないとのこと((((;゚Д゚)))))))

 

今回、台風の対策を行うにあたり、ボーイが夏休みに作った「マイ・タイムライン」を引っ張り出して、ひとつのガイドラインにしようと思って手許に置いておいたわけですが、結果的に、計画とはだいぶ違う行動となってしまいました。我が家の災害対策は甘すぎたのです。

 

 

避難勧告についての誤解

タイムラインでは避難勧告までに至る予定表を作成する作業を行います。ここで私たちは、避難勧告というのは、「もう全員避難所に行ってください」の意だと思っていました。つまり、家を出なければいけない状況を前提として予定表を作ってしまいました。でも、避難勧告っていうのは「家の中の安全な場所に避難」も含まれるんですね。実際のところ、よっぽど大きな水害が想定されるような状況を除いて、普通は台風が過ぎるまでは家の中で引きこもるのではないでしょうか。


マンションの一階に住んでいて浸水したら逃げ場がないとか、小さい子がいるから移動できるうちに避難所に行きたかったとか、古い家なのでかえって自宅にいるのが不安だとか、そういった状況であれば早めに避難所に向かった方が良いはずです。でも、避難勧告が出ても、二階以上があるおうちであれば、小学校の体育館にビニールシート敷いて寝っ転がるよりも、コロッケとビールをつまみながら家に引きこもりますよね。もし窓ガラスが割れたりしたら被害が広がる前に早めに窓を塞ぎたいですし。


ということで、「避難勧告=近所の小学校とかの避難所に行くこと」という誤解の元でタイムラインを作ってしまったので、今回、実際に避難勧告が出たときの行動は、タイムラインとはかなりかけ離れたものとなっていました。

 

 

避難場所についての認識の曖昧さ

タイムラインでは、台風が発生した場合の避難場所をあらかじめ確認し、そこへの避難を前提とした予定表を作る形となっていました。前述のように、実際の台風であれば家族の第一避難場所は「自宅の二階」であったはずですが、「避難勧告が出たら外の避難所に行くべき」という認識があったため、避難場所を「近所の某商業施設」と想定して計画を書いていました。

 

この避難場所設定にも、いくつか問題点があることがわかりました。


うちの自治体の避難所は、普段は近所の小学校となっています。ただ、その小学校は川のすぐ近くにあり、台風で水害が予測される場合の避難所としては適しません。「川の氾濫を恐れているのに、なんでその川の近くまでわざわざ行かなきゃいけないんだ」という問題点については自治会でも議論され、同じ自治会に所属する商業施設に避難して構わないという結論となっていました。


その商業施設は二階以上ある鉄筋コンクリートの建物ですので割と安心していたのですが、実際に台風の当日になってみたら、施設は閉店していましたw*1

閉店してはいても全く無人というわけではなさそうですが、もし洪水が発生する見込みとなり自宅から出る決断をした場合、その施設のどこの入り口から誰に何て言って入場すれば良いのか、詳しい話をきちんと詰めておかないといけないと思いました。

 

 

家屋の準備について

マイ・タイムラインでは「荷物を持って家をでて避難所に行く」くらいのシンプルな想定でいましたが、家を放棄して避難所に行くのでない場合、下町の小さな二階建て木造家屋には、台風に備えて準備しなければいけないことがたくさんありました。タイムラインには書ききれないくらい。

 

台風前の籠城の準備:

  • 家にある水や食べ物の確認と買い物
  • 特に、ねこちゃんのごはんと猫砂
  • 玄関前の自転車やホウキなどの小物の片付け
  • 庭のプランターを低いところに下ろす
  • 車をそのままにするか、どこかの駐車場に預けるかを決断
  • 火災保険、車両保険の内容の確認


台風当日:

  • テレビやネットで台風の進路や河川の水位の情報収集
  • 断水に備えてお風呂に水をくむ
  • 家中の窓のチェック
  • モバイルバッテリーの充電
  • 床上浸水に備えて、床においてあるもの(ラグなども)を高いところに移す
  • 一階水没に備えて、貴重品や水や食べ物、ランプやカセットコンロを二階に移動

 

台風直撃中:

  • 下水が逆流しないように、「水のう」をトイレやキッチンに設置
  • 破れそう、もしくは破れた窓を覆う形でビニールシートを貼る
  • 祖父母に連絡をして状況を確認
  • 避難所に向かうべきかどうかの見極め*2

 

避難所に向かう時

  • 貴重品のほか、食べ物や毛布などの持ち物の用意(避難所には用意はないと知った)
  • (追記)コンセントの延長コードやタップがあると避難所でも充電しやすい
  • 自宅の施錠(窓ガラスが割れていたら侵入されるかも)
  • ねこちゃんをどうするかの判断、ケージの準備

 

 

結果的に、今回の台風19号では、風害で家の外装に若干の破損が出ましたが、大きな故障や浸水は発生しませんでした。平日は家にいない共働き家族にとっては、台風が来るまで金曜の夜から土曜日の日中までの猶予があり、家の内外の対策をする時間を十分に確保できたことも幸運なことでした。

 

今回の経験をマイ・タイムラインに追記して、次こそはこれを参考に行動できるように備えたいと思います。

 

 

 

 

*1:川の様子を見てくる!のノリで、夫が施設の様子をみてきてくれました

*2:タイミングが難しい。膝までくらいの洪水であれば下手に外を出歩きたくないし、でも二階に浸水するほどになるなら早めに避難を決断しないと移動もできなくなる。荒川氾濫秒読みになったら即移動、かなぁ

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