ITママの Run Run Sapix (そして中学へ)

2021年中学受験のサピックス梅ブロック男子を応援する母のブログ

サピックス 52B-32 「六年のバレンタインデー」お読みになりました?

にほんブログ村 にほんブログ村へ

サピックス5年生の国語 B テキスト(長文読解)は「六年のバレンタインデー」という物語文でした。帰宅後ボーイが珍しく「お母さんちょっとこれ読んでみてよ」というので読んでみたら、結構大人っぽい内容で驚きました。

しかし、物語に登場する主人公大介くんの母親の、女性としての描写が酷い

本文は、3年前にお父さんと離婚したお母さんが、よその男の人にたびたび職場から車で送ってもらって帰っていることに主人公の6年生男子が複雑な思いを抱いている描写から開始します。しかも、お母さんは、「かあさんの女心を聞いて欲しいの」なんて言って参加者二名の家族会議を招集したにもかかわらず、その男性に結婚を前提とした交際を申し込まれたことと、相手が男どうしの話を息子としたがっていることを息子に共有したのみで、自分の心については触れずに「よく考えて、いずれ意見を述べてください」で会議を締めるという。

 

父親ではない男性との交際を6年生息子に匂わせる。結論を出さない会議への強引な招集。断られたら怖いことがらに対して自分の意見は言わずに「女心を察しろ」という男性へのプレッシャー。

どれも、現代ならネットで「ま〜ん(笑)」とばかにされるタイプの女性像であり、わざわざ児童文学で母親をこんなふうに描写する作者にイライラしますが、どうも本作品は 1980年代の物語のようですので、当時はこういう女性像が普通だったのかもしれません。

 

なお、問題文の最後では、学校で女の子からチョコレートをもらってきた息子に対し「ミユキさんに負けられないわ。あなたを愛する母さんからよ。どうぞうけとってくださいな」とか言ってチョコレートを渡し、交際相手の男性に関して聞かれると「もういいの、おことわりしたから。大介がだいじだもん」なんていう、ウソだか本当だかわからない発言をします。交際を断ったことがウソだったら息子に対して失礼だし、本当だったらそれもそれで結局息子の意見を待たずに勝手に察して自己防衛の行動したわけで、なんだコイツって感じです。しかも、その発言で息子から「一度くらいあってやってもいいよ」を引き出すという。

バレンタインデーの経験を通じてちょっと大人になった息子が母親の女心に寛大になれた成長物語みたいになってますが、母親といつ戦争になってもおかしくない立場の子供にこういう微妙な女性の描写というか、母親 dis 息子 age みたいな教材を熟読させる必要ありました? 

 

なんて思いましたが、ふわふわユニクロハイネックボーイはそこまで深読みしていないと思うので「なんだか大人っぽい話だね。私には、この線がひいてある共犯ってなんのことなのかよくわからなかったなぁ」と言って済ませ、正直な感想はここで吐き出しました

 

「ところで、バレンタインってお母さんどう思う?」

と、ボーイが言います。まだ五年生だと2月はバレンタインデーというイメージか、と思いながら

 

「バレンタインは、そういうイベントが今年もあるんだなって思って毎年参加するよ。ボーイくんはバレンタイン気にしてる? 学校で女の子にチョコもらいたい?」
と聞いてみたところ、

 

「実はうちのクラスには、リア充を恨む会というグループがあるんだ」

 

とのこと。
すでにリア充なんていう言葉を知っていることに驚きつつ、

「あらあら。そんな残念なグループがあるんだ。その人たちがバレンタインを邪魔してきそうなの?」

 

と聞いたところ、

 

「いや、僕です。僕がそのグループの一人」

 

エッッ。


でも、ボーイは普通にリア充じゃない? 学校でも仲良しの女の子とお話できるでしょ? ルックスもべつに悪くはないし、服だってユニクロ装備だけどきれいにしてるし、メガネかけたらキャラが立ってきたし、性格だって明るいし、非モテに興じるのは早いと思うんだけど、どうしてそんな根暗なグループ構成してるの? (まさか私の遺伝?)

とヒアリングしたところ、

 

「クラスのアイドルの◯◯さんと付き合っている××くんのバレンタインを邪魔したいと考える人間が密かに集まっている

 

とのこと。◯◯さんは、1、2年生のころはボーイにもバレンタインチョコをくれていた可愛い女子です。闇が深い。

クラスには、四年生くらいからすでに「付き合っている」状態のカップルが数組います。公園でデートしたり映画見にいったりするそうです。かたやボーイは、最近ひとりで映画館に映画を観に行けるようになりました。アナ雪2も、「クラスで話題になってるから一応チェックしておきたい」と言って、ひとりで観にゆきました。チケットだけは私が買っていますが、小学生ひとりだと 1000円で済み、その間私はのんびりできるので楽です。ドラえもんとかポケモンとかアベンジャーズとかひとりで見ています。映画館から出てきて一言目の感想が、情け容赦のないネタバレだったりするのだけが難点です。

 

私と同じサイズになってしまった子供用スニーカーを買い足しながら、子供の成長って早いなぁとホワホワしてたら、id:bean さんのブログで H系下ネタの話を読んでドキッとしました。

子供は、周りの流行にすぐ影響されます。

今は「言ったもん勝ちのモンスターチルドレン 消費者意識の暴走」なんてアホな歌を歌ってますが、次は下ネタくるかもしれない。やばい。心構えをしなければ。

 

 

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験 2021年度(本人・親)へ
にほんブログ村