五年生の冬、理系ボーイが突然読書に目覚めました。
Kindle Unlimited で読めるこども向け小説や、そこそこ安全なラノベもあらかた読み終えてしまい、活字欲に目覚めてしまったボーイに何を与えたら良いのやらと迷っていたころ、木村書店さん*1のこんなツイートを見ました。
本日紹介する本は「名作&文豪ビジュアル大事典(Gakken)」です。名作の魅力を2ページに濃縮しながら、たっぷりのイラストで「読書へのきっかけを作ってくれる読書」ができる本。既に読んだ本の紹介ページを見て「そうそう!」と楽しむもよし、文豪エピソードでびっくりするもよしの一冊です。 pic.twitter.com/Y4Ze22LEvg
— 八戸市 木村書店@POPごと売ってる本屋さん (@kimurasyotenn1) 2020年2月10日
ほうほう。
ボーイが読書が好きになったのはつい最近で、しかも読ませていた本は近年のエンタメ的なものがほとんどでした。いわゆる「名作」と呼ばれるものは、ほとんど読んだことがありません。一般常識として、名作のタイトルやあらすじくらいは知っておいて欲しいなぁと思い、この本を買ってみることにしました。
この本は、たっぷりのイラストとユニークな角度で名作や作家さんたちを紹介しています。
大事典と称するだけあって、分厚い!
そして、ほんとに、これでもか!というくらい、すべてのページに今風の可愛いイラストが詰め込まれていて、ほんと盛りだくさんでした。ボーイも興味を持ってくれるかなと、リビングルームの机の上に置いておいたら、狙い通り「うわぁ、なにこれ!」と早速食いついてくれました(*´Д`)
ボーイが最初に吸い込まれた「指輪物語」のページでは、物語の紹介に加えて、旅の仲間たちの辿った地図を描いてくれていました。
冒険大好きボーイは、映画版「ロードオブザリング」「ホビットの冒険」は観ていましたので、指輪物語のストーリーやキャラクターは知っています。解説文とイラストを熟読した後、「おかーさんの好きなレゴラスがここにいる!」「これは白くなったガンダルフだ!」と、地図のページを指でなぞりながら 10分以上うれしそうに眺めていました。
他にも、「憧れのお城カタログ」で、オズの魔法使いの本を読んでみたくなったり、
ダンテ「新曲」の地獄の地図を眺めながら「ダンテさんはなんでこんな地獄絵図を考えたんだろう」と、人の心の闇を垣間見たり。
時間がいくらあっても足りません(*´Д`)=3
中学受験ママの目線では、「文豪図解」の章で、有名な作家・文豪が可愛いイラストで丁寧に解説がされているのが気に入りました。社会科で習う作家名に対して、ビジュアルが思い浮かぶようになるといいなぁと。しっかし、身持ちの硬い樋口一葉が描かれた次のページには恋愛至上主義な与謝野晶子が載っており、「内縁の妻ってどういう意味?」とボーイに質問されて答えに窮する母。
また、「名作の最初の言葉」なんかは、大人は割と教養として知っているものですが、「名作の最後の言葉」は、割と知らないものが多かったですね。ごんぎつねのラストのシンプルな描写が、美しく悲しい(´Д⊂
サピックス 6年生のカリキュラムは、かなり負荷が高いものとなるそうですが、うちは真ん中より下のコースにいるせいか、今のところまだ「死ぬ」って感じではありません。ゆるふわボーイは勉強ばかりさせても続かないので、こうして好きな本も読ませて、息抜きさせながら頑張っていきます。
*1:いつも可愛いPOPをツイートしている本屋さん。大好きです