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2021年中学受験のサピックス梅ブロック男子を応援する母のブログ

【中学受験】進学の課金

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以前書いたこちらの記事↓が思わぬ人気を博し、3日間でトータル3万アクセスくらいありました。サピの方もそうでない方も、下位コースの学習事情や志望校には興味があるのだなぁと驚きました。

 

受験生以外でも興味がありそうなネタということで、今回は課金事情について書きます。

 

子供の競争力を上げるために高価な中学受験塾に通わせることを、ソシャゲでキャラを育成することになぞらえて「課金する」と言い表すことがあります。浪人ができず一発勝負となる中学受験では、小学4年生から6年生の3年間で 200万円以上を塾などに課金して、自キャラを強化していくことが一般的です。

塾への課金額は、ここ数年間の首都圏受験では上昇する一方だったようですが、もしかしたら新型コロナの影響で風向きが変わってくるかもしれません。リーマンショックの後のように、来年以降は中学受験への課金状況が少しずつ(あるいは劇的に)減少するかもしれないので、2020年8月現在の中学受験生を取り巻く課金事情を書き残しておこうと思いました。

 

なお、本エントリーは、私が現実社会でお付き合いのあるサピママ・サピパパ数名から見聞きした内容がベースになっているため、サンプル数は極めて少なく、業界も偏っているところもあると思いますので、あらかじめご了承ください。

 

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無課金・微課金 : 月額 0円〜2万円

  • 基本はパパ塾・ママ塾で、受講料 0円
  • 大手塾の無料のお試し講習や、特待なども活用
  • 市販の問題集や、メルカリなどで有名塾のテキストを購入
  • 実力や立ち位置の把握のため、大手の模試(3000円〜6000円くらい) に年に数回課金
  • 中学受験専門ではない、近所のカジュアルな学習塾や公文、スタディサプリなどに、月に 1.5万円くらいは課金してたりする

 

中学受験をするからと言って、課金しなければいけないということはありません。高額な塾に通わなくても入れるところに緩く受験をしようという「ゆる受験」や、有能な親が講師となりギリギリまで家庭学習だけで戦いながら難関を狙うパターン、中学受験に課金なんて邪道だという持論をお持ちの方もいるかと思います。

ただ、難関校を狙う場合、最後まで無課金・微課金で済むご家庭は少ないはず。6年生になると、季節講習や志望校特訓だけをスポットで大手の塾に通うという選択肢が出てくるためです。例えば、6年生でサピックスの難関校SS特訓だけ受けとこう、ということになると、これだけでも受講料が 274,450円となりますので、無事、中課金勢の仲間入りとなります。

 

 

中課金 : 月額 2万円〜10万円

  • サピックスや早稲田アカデミーなど、受験用の集団塾に通う効率厨プレイヤーの大多数は中課金組
  • 新4年生で月額 4万円くらいから基本課金をスタート
  • 週に数日、中学受験の攻略に特化した集団授業を受講
  • 講師・同級生ガチャでハズレを引くと、成果はイマイチ
  • 大手塾に課金中は、攻略情報(各学校によるその塾専門の説明会、入試問題分析や偏差値毎の詳細な合格率など)にアクセスできる
  • 年に数回、季節特別講習イベントが開催される。他のみんなも課金してバフかけてますよって言われると、勝つためには課金せざるを得ない。
  • 毎年ちょっとずつ課金額が上がってくる。6年生になると、基本課金は月額 6万円前後
  • 季節講習や志望校特訓、合否判定模試の費用なども一通り課金すると、6年生の塾への課金額は1年間でトータル120万〜150万円なので、平均すると普通に月10万円コース
  • 塾のコース上昇のために、コベツバ Standby などの塾攻略サイトに月額 8000円くらい課金したりもする
  • ブロガーがおすすめする問題集や教材も割と気軽に買う

 

こうしてエントリーを書きながら冷静になってみると、流石に集団授業に通塾するだけでこのお値段? 高くない?? って思います。

でも、自分には中学受験向けの学習指導の経験も時間もありませんし、それをアウトソースするためには月数万円の課金は仕方がありません。周りのご家庭も平然と課金しているので、「これが相場」と納得して課金武器で殴り合うしかないのです。

こうして少しずつ、課金に対する感覚が麻痺してきます

 

 

なお、サピックスの授業料の内訳は、こちら ↓ の 99.9% さんの記事が詳しいです。2年前の記事ですが、6年生トータル136万円くらい。(今年の授業料はコロナ対応で省かれた部分が色々あるので、1,2年前の情報の方が参考になると思います)

 

こちら↓は、2020年終了組の(たぶん日能研→訂正、四谷大塚の準拠塾(YT系))A型ママさんのブログ記事。他塾に比べて安いと思っていた日能研でも、6年生は月平均で 10万円弱かかっている様子。

 

さぶろうさんの記事 ↓ を読むと、そんな親の気持ちに便乗する感じで、大手塾は年々少しずつ値上げしていたようですね。

 

 

重課金 : 月額10万円〜20万円

  • 集団塾にプラスして、SPICAのような最難関専門塾や、個別指導・家庭教師によるパワーレベリングへの高額課金
  • 個別指導や家庭教師は、業務形態や先生の実績で授業料はピンキリ(1時間 3000円〜18000円くらいかな
  • 例えば、大学生の講師による 1コマ 4500円の2対1個別指導に週2コマだと、月36000円
  • 中途半端な個別や家庭教師派遣だと講師ガチャでハズレを引くこともあるが、当たれば効果は大きい
  • 勝ち確のアタリ講師は早い時期に予約が埋まるため、いかに早くから重課金するかの勝負となり、6年生が始まる頃から重課金勢は札束での殴り合いになる
  • 重課金するのは最難関を目指している家庭とは限らない
  • サピックスのプリバート、日能研のユリウスなど、大手塾は重課金勢向けの個別指導オプションを提供している

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集団塾では、1クラス10~30人の子供たちがいるため、一人一人への細かい指導はあまり期待できません。授業のスピードについていけず、成績がどんどん下降することもあります。うちの場合、4年生の頃は特に問題のなかった国語の偏差値が5年生になってから20くらい下がり、慌てて個別指導を探し、色々と迷った結果、プロの家庭教師の先生に国語と算数、ときどき社会を指導していただくことになりました。サピックスの授業料+個別指導という重課金です。

うちは最難関を目指しているわけではなく、何ならサピックス梅ブロック民なわけですが、中学受験だけではなく、その先にもきっとずっと続く勉強というスキル取得のための投資として、課金を決めました。1対1での子供への細やかな指導はもちろんのこと、受験に関する幅広い知識や経験に基づく親へのコンサルティングは金額に見合ったものと思ってます。

プロの家庭教師の指導内容ってあまり情報が出回ってないと思うのですが、こちらは↓うちの先生の指導の例です。

 

 

 

廃課金 : 月額20万円〜

  • 廃課金勢については、噂でしか知りません
  • 真の最難関に挑むお子さんや、慶應以外はありえないザマスと言うような三田会ファミリーがつけるガチでマジな家庭教師
  • 信頼と実績の先生を指名するので講師ガチャはSS以上確定
  • 例えば、1時間 18000円で週2時間お願いするだけでも、月144000円
  • 中課金勢が、6年生の最後の半年間だけ廃課金することもある(この場合も人気の講師は予約がすぐ埋まるので、早いうちに押さえた方が勝つる)

 

 

人類の反撃はこれからだ

以上が私の見聞きしてきた、中学受験の準備段階までの課金事情です。

実際は、この他にも何校も受験するための受験料(1校2万円とかする)や、本命および抑えの学校に支払う入学金(1校20〜30万円)が必要となりますし、入学後は6年間、私立中高の授業料を支払うことになります。

ここまで書いててあの無垢の巨人のようなちゃきちゃきボーイにそんなに課金しちゃって大丈夫なのかな?? と自分でも不安になってきましたので、最後に二月の勝者2巻の名シーンを読み返しつつ、今日も一日、金策がんばるぞい!

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