十数年前、用賀に勤めていた頃、用賀駅前のSAPIXに通う小学生さんをよく見かけました。騒がしい地元の小学生とは違い、みんなきちんとした格好をしていて、警備員さんに守られながら整然と塾に吸い込まれて行く。
もうすっかり日も落ちて、こっちはこれから飲みに行こうっていうのに、小学生はここからまだ勉強するのか。そこまでして中学受験するものなのだなぁ、と当時は他人事のよう思っていました。
私は小学4年生から高校2年生までをロサンゼルスでヒャッホイ暮らしていたので、中学受験はしていません。でも、中学受験のために真冬の日本に帰国した知り合いが、くも膜下出血で亡くなったことがあり、中学受験は恐ろしく過酷なものであるというぼんやりとした恐怖がありました。
ですので、中学受験に対する私の方針は、こちらのエントリーで書いたように、(ペアレントドリブンで尻叩きはしますが)親子ともに無理のない範囲でできる限りの努力をすると言ったような、比較的ふわっとしたものです:
サピックスに通っているものの、特に難関校を目指してはいません。でも、ゆるふわボーイの学力で手の届く限りのベストな環境に送り出すために、目一杯肩車してあげたいと思うのです。
学歴は非常に大事なものだと思います。これからの世界情勢がどうなって行くかはわかりませんが、国外での活動を視野に入れた場合に、大学卒のディプロマはおよそどの先進国に対しても個人の能力を客観的に容易に証明できる、非常に便利な資格です。
中学受験は、大学までスムーズに勉学を続けて行くための中間地点の一つなのかなというスタンスです。他の趣味や習い事を、あるいは中学受験そのものを諦めることもあるかもしれません。親は高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に子供を導いてあげたいところです *1